更新日:2021年12月26日 10:32
恋愛・結婚

LINE監視に暴言の嵐…モラハラ男に洗脳された女性の壮絶な告白

クリスマスの日に二度目の狂言自殺

悩む女性

画像は、photo ACより

 交際2年目のクリスマスには、再び狂言自殺事件が起きる。 「クリスマスデートで外食している途中、今まで付き合ってきた元彼のことを聞かれました。祐介は普段から『元嫁は美人だった』とかよく言っていたので、私も普通に答えていいのかと思って……『こういう元彼がいたよ』程度の話をすると、キレられてしまったんです。彼はその勢いのまま、私を残して店を出ていきました」  運悪くその日は財布を持ち歩いていなかったうさたそさん。泣きながら店員に事情を説明し、涙でぐちゃぐちゃになりながらお金を取りに戻った。祐介は帰宅しておらず、LINEには彼から「僕なんか生きている意味無い。いない方がいいね」とメッセージが入っていたという。  そんな扱いを受けながらも、洗脳状態だったうさたそさんは正常な判断ができずにいた。交際3年目のクリスマスにはプロポーズをされ、「ここで落ち着くしかないのかな」と受け入れ始めていたという。  皮肉にも、そのプロポーズが洗脳から抜け出すきっかけとなる。

「洗脳されてるの分かってる?」友人の一言で目が覚める

うさたそ

画像は、photo ACより

「洗脳されていても、『このままだと私ヤバい?』とは心の中で思っていました。嫌なものは嫌だし、辛いものは辛い。プロポーズされてから『これでいいんだろうか?』と思いつめていた時に、たまたま中学時代からの友達に会う機会があったんです。その子は歯に衣着せぬ物言いをする性格なんですが、『アンタ今洗脳されてんの分かってる? 客観的に見てかなりヤバすぎる』と言われて。祐介がどれだけヤバいか、そして周りから今の私がどう写っているかをすごく細かく教えてくれました」  薄々分かりつつも、見て見ぬふりをしていた祐介のおかしさ。それを友人の言葉で実感し、ストンと腑に落ちたそうだ。それでもすぐに別れようとはなれなかった。 「ある日、彼と喧嘩をした時に、友達からしてもらった話が頭にぶわっとあふれ出してきて……。『喧嘩の勢いではあるけど、情がいちばん薄くなっている今しかない』と思い、出ていくことを決意しました」  その場で「もう無理、出ていく」と告げ、焦る祐介を振り払い、最低限の荷物だけを持って飛び出した。
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「もう一度やり直したい」身勝手な発言
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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