いくら腹筋を頑張ってもお腹がプヨプヨ。その方法、実は非効率かも
引き締まった身体、お腹周りは魅力的ですが、それを手に入れるのは簡単ではありません。これは単なる努力不足だけではないのです。正しい鍛え方が広まっておらず、ロジックの問題も多くあります。今回は腹筋を正しく効率よく鍛えるための方法を伝授いたします。
腹筋を鍛えるトレーニングで最も有名なのは膝を曲げて仰向けになり、体を起こす運動でしょう。これでも腹筋を鍛えられて引き締まったお腹周りを獲得できますが、この運動をする際に腹斜筋(ふくしゃきん)が使えていないと、とても遠回りの運動になってしまいます。
背中を丸めてお腹を縮める腹筋運動では腹部の正面にあって鍛えられると“シックスパック”と呼ばれる腹直筋(ふくちょくきん)が使われているように思われがちですが、この動きには左右の脇腹にある腹斜筋と、正面の腹直筋の共同運動によってなされるものになります。
腹斜筋がうまく使えていないと腹直筋に依存した状態での運動になってしまい、鍛えるどころか体重を支える、持ち上げる力が足らずに回数を繰り返す事ができません。その結果、いつまで経っても運動効果を感じられません。腹斜筋をしっかり働かせて起き上がりの腹筋運動をする事が重要です。
腹斜筋を引き締める力が弱い人は起き上がり動作をすると左右の肋骨が外側方向へ開いてしまい、力が外へ逃げてしまいます。実際に仰向けで横になって腹筋運動をした際、お腹の側面に力が入らず腹斜筋が使えていない人は数多くいて、スポーツジムにも男女問わず該当する人がたくさんいます。
また、この辺りの筋肉を鍛えるために腰をひねるようなマシンを使ったり、起き上がりながら体を捻ってトレーニングしたりしている人を多く見ますが、単に上体を捻るだけでは腹斜筋を純粋に鍛える事ができず、運動効果を十分に受けられていない人も多いです。腹斜筋を正しく効率よく鍛えるためのエクササイズをやるようにしましょう。
腹斜筋を使えるようにする「サイドクランチ」
①仰向けに寝ます。
②頭の後ろに手を当てて、頭の重みを支えながら起き上がります。
③この状態で状態を右に傾けます。
④正面に戻したら、一度床に身体をつけます。
⑤お腹の力を抜かずに②の状態にしたら今度は上体を左に傾けます。
⑥この後は②→③→④→②→⑤…と続けていきます。
※左右5回・合計10回2セット/1日
ステップアップメニュー「ツイストクランチ」
①「サイドクランチ」の手順①~③まで行います。
②右肘を左前ももに近づけるように腹部を捻ります。
③正面に戻したら、一度床に身体をつけます。
④今度は反対側を効かせるために「サイドクランチ」の手順⑤を行います。
⑤左肘を右前ももに近つけるように腹部を捻ります。
⑥この後は左右を繰り返していきます。
※左右5回・合計10回2セット/1日
腹斜筋を効率良く鍛えるためには、腹部をいきなり捻るのではなく「横に傾ける」、そして「傾けてから捻る」動作をする事が重要です。サイドクランチがしっかりできるようになったらツイストクランチにレベルアップしてみましょう。
<文/ヒラガコージ>柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。公式「Amebaブログ」更新中
盲点になるのが「腹斜筋」
腹斜筋は使えている人が意外と少ない
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