夫が部下の女性の上で…自宅で不倫現場を目撃した妻の苦しみの20年
「今でも後悔していることがあります」
そう言うのは、大学を卒業したひとり息子が実家を出ていき、現在夫婦ふたりきりで暮らしているサトコさん(51歳・仮名)だ。
一回り年上の夫は2年前に脳疾患で倒れ、リハビリを重ねたものの今も麻痺が残っている。日常生活にも介助が必要だから、サトコさんはパート仕事以外は夫から目を離せない。
「要介護1なので、リハビリに通ったり入浴介助にヘルパーさんが来てくれたりはするんですが、夫は私に頼りたがる。家の中ならなんとかひとりで歩けるはずなのに、支えてほしいという。
体の大きな夫を私ひとりでは支えきれず、私が転倒して足首を捻挫(ねんざ)したこともありました。そのたびに私の中で恨み辛みが大きくなっていくんです。あのとき離婚していれば、今、こんなことになっていないのに、と。それが大きな後悔」
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“あのとき”とは、26歳で結婚、27歳で出産してから3年目のことだった。当時、夫は会社で昇進し、部下たちを呼んで家でごちそうしたいと言い出した。
「夫には毎日、お弁当を作っていました。私は料理が大好きだったから。それが愛妻弁当と評判になって、奥さんの手料理を食べさせてほしいということにつながったんだと思います。小さな子もいるし、何人も来るのはつらいと思ったけど断り切れませんでした」
夫は金曜日の夜、6人もの部下を引き連れて帰ってきた。サトコさんはその前の日から仕込んだ料理を次々と運んだ。子どもには先に食べさせていたが、自分が食べる間などとてもなかった。
「キッチンにお皿を運んできてくれた女性が、『お忙しいのに押しかけて申し訳ありません』と丁寧に言ってくれたんですよ。私が食べてないのを察したんでしょうね、『私が手伝いますから、奥さんも何か召し上がってください』って。タイミングを見て食べるから大丈夫よと言いながら、いい子だなと思っていました。彼女は息子にもおもちゃを持ってきてくれたんです」
アサミと名乗った彼女は、20代半ばで就職して4年目だった。こういう気の利く社員がいると夫も心強いでしょうねとサトコさんはお世辞抜きで言った。
夫が自宅に招いた部下の中の女性が…

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