機能性を強め、「洗えるスーツ」や「シワにならない素材」や「ストレッチなどのスポーツウェア的着心地」などを求めれば、当然、ポリエステルなどの化学繊維を使うことになります。 　すると、ウールやコットンなどの天然繊維と異なり、風合いにテカりが生まれるなどスーツとしての見た目が劣る。しかし、美しさを求めるウールなどを使えば、今度はシワが気になる、クリーニングが手間などの扱いにくさがついて回る。 　この「機能性と美しさのトレードオフ」をいかにして解決するかが命題。各ブランドしのぎを削っているところです。 　そのなかで、今回の感動スーツはかなりクオリティ高い。加えて、上下合わせて1万円ほどで購入できる。コスパまで考えるとイージースーツの究極型といえるのではないでしょうか。 　風合いの美しさと自宅で洗える扱いやすさだけでなく、シルエットも非常にきれい。ONスタイルでしっかりネクタイをつけて合わせても十分耐えられる。傍目には専門店で購入したスーツと変わりません。 　また、インナーをTシャツにして日常着として使うことももちろんOK。ラフなスタイリングで普段着としても活用できます。 　ただし、感動シリーズは「ウールライク」がおすすめ。「コットンライク」は軽量になり、通気性が上がるかわりに少々にスポーツ風の生地感になっています。 　機能性を優先するならもちろんいいのですが、もし生地感の美しさを求めるなら「ウールライク」が断然おすすめです。 　ちなみに「ウールライク」と書くと冬用ぽく感じるかもしれませんが、オールシーズン対応素材ですのでご安心を。