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借金8000万円、ゴキブリ養殖会社の経営者が“芸人”を始めた意外なワケ

清掃業は未経験ながらも「前職のノウハウをいかした」

事務所のオーディオルーム

事務所のオーディオルーム

——未経験で独立したのですか? 小野:個人で清掃業を営んでる知人に仕事を1から教えてもらいました。2ヶ月一緒に働いて独立したので、修行期間はほぼないですね。 ——すごいですね。独立して最初から仕事はありましたか? 小野:ちょうどその頃、シェアハウスが増えてきたタイミングで、シェアハウス専門の清掃業者を謳いました。前職がリゾートホテルの運営もやっていたので、リゾートホテルの掃除のクオリティを出せば問題ないかなと思っていました。  段取りなども全て前職のノウハウをいかしたところ、お客様に喜んでもらえて。シェアハウスブームと共に拡大していき、社員も増えました。そのおかげで自分が清掃現場に行かなくても食えるようになり、時間にも余裕ができたんです。今度は自分で何かを生産する仕事をしたいと思って“ゴキブリの養殖”を新たに始めようと思いました。

「ビジネスになる」ゴキブリの養殖を始めた

【閲覧注意】⇒ゴキブリ工場の様子(提供写真) ——なぜゴキブリに目をつけたのですか? 小野:熱帯魚が好きで飼ってるんですけど、虫を餌として与えるので、世の中には生き餌事業があることは知っていました。たまたま経営者仲間との会話で、「増えにくいけど大量生産したらビジネスになるゴキブリがいる」という話を聞いて、「それだっ!」と思いました。それで試しにやってみたら、なかなかうまくいきまして。 ——ジョニーさんの自宅で育てられてるんですか? 小野:いえ、ゴキブリの話を教えてくれた人の友達で、共同経営者の工場長がいます。彼の家を“ゴキブリ工場”にして、社長も工場長に任せています。  なぜかと言うと、僕が清掃会社の社長をやりながらゴキブリの養殖をしていたら、はたから見れば“自分でゴキブリを撒いて自分で掃除するマッチポンプ野郎”じゃないですか。だから社長の名義は工場長にして、僕は会社オーナー兼CEOという立場でゴキブリ養殖の経営をしています。
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38歳で遅咲きの芸人デビュー
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’92年神奈川県鎌倉市出身。ライター業、イベント企画、映像編集で生計を立てています。レビュー、取材、インタビュー記事などを執筆。Twitter:@yamazaki_naoya

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