ライフ

セリア「戦国武将シリーズ」の100円キッズブロックがスゴい。大人の胸にも響く

幸村の大千鳥十文字槍

 次に真田幸村を組み立てる。さっきの教訓を活かして胴体に腕を繋げるよりも先に家紋シールを貼った。それから腕を繋げ、その手に1本ずつ槍を持たせる。十文字の穂先に朱色の柄。これは幸村が大坂夏の陣で使用したと言われる「大千鳥十文字槍」だろう。  この胴体に頭を合体させ、土台の足に乗せようとしたときだった。幸村の手から槍がポロリと外れてしまった。ふざけんなよ、幸村。その槍で大坂夏の陣を戦うんだろ。ちゃんと持てよ! 幸村をそう叱りつけながら再度槍を持たせる。すると、今度は幸村の頭が胴体からポロリと外れてしまう。おい、大丈夫か、幸村。しっかりしろーッ!
真田幸村

真田幸村

 そんなこんなで政宗よりかなり手こずってしまったのだが、なんとか無事に完成させることができた。

毛利の弓は折れない

毛利元就

毛利元就

 最後に毛利元就だ。政宗と幸村は難易度「ふつう」だったのだが、元就だけは「むずかしい」である。おそらく湾曲した弓がいちばんの難所なのだろう。これは今まで以上に気合いを入れて臨む必要がありそうだ。……と思っていたのだが、拍子抜けするほど簡単に完成できてしまった。  元就の弓は幸村の槍以上にすぐにポロポロと崩れてしまいそうな感じだったのに、がっちりと固定されてまったく崩れなかったのだ。「三矢の教え」にあるように毛利家の矢はそう簡単には折れない。そしてそれは弓も同じなのだろう。
武将

完成した3体の戦国武将

 完成した3体の戦国武将を並べてじっくりと鑑賞する。ブロックだけで作られているというのにそこにしっかりと感じる戦国の息吹。しかし、特に幸村は少しの衝撃ですぐに崩れてしまうので、机の上などに飾るには接着剤で固めたほうがいいかもしれない。 <取材・文/小林ていじ>
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ