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40代で転職を成功させるための転職エージェントの賢い使い方

転職エージェントは何社くらいに登録するべきか?

 では、エージェントは何社くらいに登録した方がいいのだろうか。 「少なくとも3社くらいは登録した方がいいでしょうね。広く登録すればそれだけ情報も入りますし、気の合う担当者と巡り会えると思います。よく『年収1000万円の非公開求人案件も多数!』みたいな転職エージェントの広告が出てますけど、付き合いのある特定のエージェントにのみ採用の案件を出す会社は少なくないんです。そうしたオイシイ情報を得るためにもいろんなエージェントに登録した方がいいでしょうね」  転職活動は情報が命とも言われる。情報をライバルよりも少しでも多く得るために、転職エージェントの存在はとても大きいのである。

お目付役としての転職エージェント

 昨年春、食品メーカーから医薬品メーカーへ転職を決めた本島浩一さん(仮名・45歳)は、転職エージェントについて「お目付役」だと語る。 「ぼんやりと転職したいなぁと思い始めたのが2年半くらい前。物は試しとばかりに大手転職エージェントに登録したんですが、10歳近く年下の担当者からはむちゃくちゃシゴかれました(苦笑)。職務経歴書の添削、転職を志望する理由、将来のキャリアビジョンに至るまで、ダメ出しの連発でした。『こんなにツラいなら今のままでいいや』って思ったことは何度もありましたね」  しかし、担当者の“シゴキ”の甲斐もあってか、本島さんは見事に転職を成功させることができた。 「担当者の方は、人を乗せるのが上手いんですよ(笑)。ちょっとでも困ったことがあるとすぐに電話して相談に乗ってもらってました。相談すると「よし! やるぞ!」って気持ちにさせてくれるんですよ。最初は転職して今より給料が少しでもよくなって、待遇も〜くらいのノリで転職活動を始めたんですが、10年後、20年後の人生設計まで考えることができました。“転職してよかった”というよりも“転職活動してよかった”と思ってます」
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エージェントを味方に付ける意味とは
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グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

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