更新日:2023年04月14日 17:19
仕事

新入社員が入社半日で退職。初日の夕方に「もう無理です…」――モンスター新入社員ベスト10

2週間で退職した男性の声

 前出のAくんに退職の真意を聞くことはできなかった。しかし、過去に新卒で入社した飲食店を2週間で辞めた経験のある折原紘一さん(26歳・仮名)に話を聞くことができた。 男性 「僕の場合は、入社式の時点で『うわ、この会社の雰囲気合わねえわ』と思ってました。体育会系で熱くてうざい感じ(笑)。予感は的中で、配属された店舗の店長の口癖が『死ぬ気でやろうよ』でした。たかが仕事に、そこまで情熱かけたくないですよね」  話を聞くと、確かに若干のブラック臭が漂う職場のような気もする。だが、2週間で辞めることへのためらいはなかったのだろうか。 「ないですよ。だって、無理だと思う環境に我慢して居続けるって無意味じゃないですか? 当時の店長に『石の上にも三年だぞ』って言われても、『3年経って何のいいことがあるんだ?』と思いました。そう言ってる店長の給料を聞いたんですけど安すぎて、説得力なかったんですよ。  自分に合う職場って必ずあるはずで、それを見つけるための努力をした方が間違いなく良いと思うんです。最近の若者は…とかすぐに言われますけど、我慢して働くとかいう根性論の時代は終わってます」

無理して働かなくてほんとに良かった

職場 折原さんはこの会社を退職後、3ヶ月ほどの求職期間を経て通信系の企業に転職。現在も働き続けているという。 「最初の会社を辞めてから、書類で落とされまくったときは焦りましたけど、今は第二新卒という枠もあるし、すぐに辞めたことが必ずしもハンデになるわけではないんです。だから、『入った会社が嫌ならすぐに辞めるべきだ! 仕事はあるぞ!』と、今年の新入社員たち全員に伝えたいですね。今の会社は楽しくて、あの時無理して働かなくてほんとに良かったとしみじみ思います」  2週間で会社を退職してしまった彼だが、現在の会社では既に数年勤務している。すぐに辞める若者でも、環境次第では活躍する場があるのだろう。半日で辞めてしまったAくんも、自分に合う職場と出会えて欲しい。〈取材・文/ロケット梅内〉
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