タレントは引退することでファンと直接会うことが難しくなるが、佐倉さんは「その機会を失いたくない思いがあった」と語った。そして、話題になったクラウドファンディングについても、ファンとの繋がりを意識して始めたものだったという。 「資金はもちろん自分でも出しましたが、クラウドファンディングはファンの方々に協力してもらった方が面白くなると思い、始めてみることにしました。急にラーメン屋をオープンさせるより、『佐倉絆のファンみんなで作ったお店』となった方が喜んでもらえると思ったんです。遠方の方でお店に来られなくても、Tシャツとかのグッズをリターンとして受け取ってもらうことで、ファンの方は『自分もラーメン屋を作ったうちの1人なんだ』と思ってほしかったです」 　そして1号店の開店前にスタートしたクラウドファンディングは、直筆のサンキューメールが届く1000円のプランから、ラーメンチケット4杯分がもらえる3000円プランなどが用意され、なかでも注目されたのが120万円のプラン。リターン内容は以下の通り。 ラーメンチケット30杯分 オリジナルTシャツ オリジナルラーメン鉢 イベント入場券 配信サービスで1対1お話しプラン 　そして注目の「都内近郊にて、きずぽんと一泊二日で温泉＆疑似結婚式プラン！　記念写真フォトブック、ウエディングDVD付き」も含めた、6つのリターンがセットになっている。元セクシー女優との1泊2日の温泉プランとなると、いろんな妄想が膨らんでしまうが、もちろんスタッフ同行の”健全な”ファンサービスである。新型コロナの状況によっては内容の変更があるという注意書きがあったが、実際に開催されたのだろうか。 「この120万円のプランについては、まさか支援してくださる方がいるとは思いませんでした。冗談半分で出した1泊2日の旅行についても、支援してくださった方がいたと知ったときから準備をしていたんですけど……。後日その方から『僕は1番高い金額を支援したかっただけだから、ご時世的なことも考えて1泊2日の旅行は辞退したい』と言っていただきました。コロナ禍でどのように開催しようかと考えていたときにそう言っていただけたので、そのお気持ちがとてもありがたかったです。ちなみに旅行はなくなりましたが、直接お会いしてのお食事会とか、グッズやラーメン券発送などの他のリターンは全て行いました」 　なお、120万円の次に高い金額で支援があったのは、30万円のプラン。そこには佐倉さんとのお食事付きで、なかには女性ファンもいたとのこと。男性ファンが圧倒的に多いなか、同性に好かれるのもまた、彼女の魅力なのだろう。