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Google画面上に現われた「Play」ってなんだ?

googleplay

「地図」と「Youtube」の間という良いポジション

「Gmail」や「検索」など、Google関連サービスの画面上部にあるメニューに「Play」という項目が加わっていることに気付いただろうか。Android端末では「Android Market」のアイコン表記が「Play」に変更された。いきなり追加されたボタンに「何コレ?」と思っている人も多いだろう。「Google Play」は、「Android Market」など複数のサービスを新たに統合して3月に開始した、アプリ、ゲーム、映画などを配信するGoogleの新サービスだ。はたして、何が変わって、何ができるのか? その実力と今後への期待度を、Appleの「App Store」と「iTunes Store」と比べてみよう。 ◆コンテンツの種類や数は?  現在Google Playでは、Android向けアプリと映画を配信している。登録アプリは40万本超、iPhoneでの人気アプリも多く移植されており、質、量ともにApp Storeとほぼ肩を並た状態といえるだろう。ただ残念ながらアプリ以外のコンテンツは、iTunes Storeに比べるまだまだ寂しい。米国では、音楽と電子書籍の配信が始まっているので、今後の拡充に期待しよう。 ◆支払い方法は?  Google Playでは、クレジットカードと、携帯電話会社からの請求の2種類の支払い方法が選べる。一方、Appleの両ストアでは、携帯電話会社からの請求は利用できないが、クレジットカードに加え、コンビニや家電量販店などで購入できるプリペイド式の「iTunesカード」が利用できる。比べると、クレジットカードを利用しない場合は、ストアの利用スタイルによって差がでてくる。有料アプリを日常的に購入するようなヘビーユーザーは、携帯会社からの請求で気軽に購入できるGoogle Play、ライトユーザーは買いたいものがあったときだけの利用やギフト利用もできるAppleが便利そうだ。 ◆スマートフォンとの連携は?  Google PlayはPCブラウザからの操作だけで、アプリの同期、履歴確認、リモートインストールなどが可能だ。また、Gmailやカレンダーなどの情報も、端末とオンライン上で自動同期できる。iPhoneでも「iCloud」を利用して、オンライン上でメールや連絡先のバックアップがブラウザ上から可能だが、アプリの管理を行うにはiTunesがインストールされたPCとUSB接続が必要になる。  まだ始まったばかりのGooglePlay。ネットでは「ボタンの位置が邪魔」「iPhone使ってるから関係ない」など、反発の意見ははあるものの、Androidのシェアが伸びているのも事実。また、Google Play向け音楽配信システム「AndroMusic(仮称)」の事業化、4月から月額課金開始など、気になるニュースも発表されている。デジタルコンテンツ配信市場ではほぼ独占状態のiTunes Storeにどう立ち向かうのか、今後の動向に注目したい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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