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ルーズソックス全盛の時代に白ソックスを三つ折り厳守。今では謎のブラック校則

「おかしいことはおかしい」帰国子女の訴えで校則が変更

ソックス「同じクラスに帰国子女の転校生が来ました。自由の国・アメリカで育った彼女にとって、ブラック校則は受け入れがたいものだったと思います。当時の私は、事なかれ主義だったので『言ってもムダだから、授業時間の50分だけ我慢したらいい』と思っていました」  しかし、転校生は違った……。 「おかしいことはおかしいと堂々と言ったんです。彼女のカッコよさは今でも強烈に覚えています」  教師に靴下を指導されたことを巡り、事態はクラス会議や保護者会が開かれるまでの大ごとに発展。  その結果、靴下の三つ折りは「一年生だけ」の校則になったのだとか。

恐怖の身だしなみチェック

 ごく普通の県立高校に通っていた立花美由紀さん(仮名・40代)は、月に一度行われる「制服検査」という名の身だしなみチェックの思い出について話してくれた。 「私の通っていた高校は進学校のため、真面目な生徒が多かったのですが、さすがに理不尽だなぁと思う校則というかルールがありました」  スカートが短い、化粧はしないなどについては、一応納得のいく範囲の校則だった。しかし、立花さんの学校ではとてつもなく細かい部分に決まりがあったという。 「一番驚いたのは、爪の長さです。白い部分が見えてはダメ……。つまり手の平を自分の方に向けて、指先から白い部分が飛び出ていたらアウトでした。『明日制服検査がある』と分かると、みんな慌てて爪を切っていたのを思い出します」
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爪を切り忘れただけで正座
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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