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ルーズソックス全盛の時代に白ソックスを三つ折り厳守。今では謎のブラック校則

爪を切り忘れただけで正座

体育館 恐怖の「制服検査」は体育館に全校生徒が集められ、一人ひとりチェックされるというものだった。そして、チェックに引っかかると正座をさせられ、先生からのお叱りの言葉が永遠と続くという。  そんななか、立花さんはうっかり爪を切ることを忘れてしまったのだ。 「髪の毛の色が明るかったり色つきリップを塗っていたり、さまざまな理由で体育館に残されていて。そこに『うっかり爪を切り忘れていた』なんてちいさな理由で仲間入り。明らかに、指摘される内容のレベルが違いますよね」  先生の説教は、だいたい30分。全校生徒がチェックされるため、最初の方に指摘された生徒は1時間程度、正座をするはめになる。 「普段派手な見た目の生徒も制服検査の前には規定通りに整えてきます。だから、当日に正座させられる生徒はほとんどいません。本当に恥ずかしいし、先生たちも半ば『なぜ引っかかるのか』と反笑いで見ていました」  今考えると意味不明、先生から生徒へのパワハラとも捉えられるが、「爪を切り忘れたから正座」なんて貴重な体験だし笑い話だと、立花さんは目を細めた。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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