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King&Princeが初の単独東京ドームで語った本音

『Mr.』に込めた思い

 その後は、キンプリのライブで初導入のレーザー演出によるパフォーマンスや、岸がコーナーを担当したキュンキュン劇場、ムービングステージでのデビュー曲「シンデレラガール」披露など、多様なアトラクションでファンを魅了した。  また、全長16メートルという巨大クレーン“メカアーム”に乗り込んだメンバーたちが2階席、3階席のファンに接近するという演出もあった。そして最終ブロックは、全編が英語詞の「Magic Touch」や、平野と髙橋が振り付けした楽曲「NANANA」など、息つく暇のない怒涛のダンスブロックで会場を最後まで沸かせた。  ライブの演出を担当した神宮寺は、「今回は『Mr.』というタイトルで、いろんな方たちに僕たちが今までどういう曲をやってきたのか、どんなことをしてきたのかっていうことが少しでも伝わればいいなと思って。ジュニア時代から応援してくれてる方にも、最近King&Princeのことが好きなってくれたという方にも、もっともっと好きになってくれたらいいなという思いで作りました」とコメント。  髙橋は、「みなさんから普段もらっている愛をちゃんと返せるように、メンバーみんなで臨んだステージで、本当にこの瞬間が幸せです。始まってから最後まで、みなさんが僕たちに熱をぶつけてくれようとしていて、会場全体が1つになって強いエネルギーを感じて、キンプリファミリーは強いなって思いました!」と話した。  さらに、永瀬は生前に「一時代を担う」とキンプリに期待を寄せていたジャニー喜多川氏に思いをはせて、「こんなに幸せな空間をジャニーさんも見てくれているんだなって思うと、懐かしい気持ちにもなるし、『King&Princeはすごい』と思わせられるようなものを作っていかないといけないなって強く思いました。また、みなさんと一緒に笑い合って、楽しかったって言えるような時間をたくさん作っていきたいと思います」と笑顔を見せる。

大きな節目を乗り越えたキンプリ

 リーダーという役割を担ってきた岸は、「ずっと夢に見ていた東京ドーム公演。気持ち良かったなんてもんじゃないですね。そんな言葉じゃ正直、片付けられないです。ド気持ち良かったです。でも、こうしてできたことは当たり前じゃないですし、すべての方に感謝を言いたい。スタッフさん、家族もそうですし、友達だったり。日頃から感謝を噛みしめていればきっと良いことが起こるはずです。ですから、毎回毎回当たり前じゃないことを噛みしめて、生きていって幸せな人生を送りたいです。みなさんも感謝の気持ちを忘れずに楽しんで笑って日々を過ごしてもらえたらなによりです。それが、僕たちからの願いです」と、何度もうなずいていた。  そして、センターとしてグループを引っ張る立場だった平野は、「本当にドーム公演が始まるまでは、実はものすごく不安だったんです。デビューして、まだ4年でドームは早いんじゃないかなとか、会場の一番奥まで届くのかなとか、表現力が足りてるのかなとか思ったんですけど……。今日は僕たちの想いが、心の奥までちゃんと届きましたか?」と会場に呼びかける。  大きな拍手が起こると、噛みしめながら「みなさんに思いが届いていたのであれば、こんなに素敵な景色を見せてくれたみなさんにも、スタッフさんにも、そしてメンバーにも感謝しています。でも僕は、今日だけでは満足していません。こんなに素敵な景色があるなら、もっと素敵な景色があると思うんです。それをKing&Princeと、ティアラ(ファンの愛称)のみんなで見にいきたい。だから、これからも僕たちのことを応援してください。もっともっとカッコよくなって、みなさんが胸を張ってKing&Princeのファンだと言えるように頑張ります」と想いを伝えた。  今回のドームツアーは、5月に行われるナゴヤドームでファイナルを迎える。大きな節目を乗り越えたキンプリが、どんな成長をみせるのか楽しみにしていたい。 取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧
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