ファミリー層も出入りするようなスーパー銭湯のサウナは85度から90度程度が一般的。そんな中、113度という超高温サウナで玄人好みな人気を集める「カプセル＆サウナロスコ」（駒込）にも話を聞いた。 　同店は、新法が施行される以前のことし3月までは歯ブラシもカミソリも使い放題にしていたが、4月からはいずれも1本10円での提供に切り替えたという。その理由について、担当の松村伊佐子さんは次のように話す。 「プラスチックゴミを減らしていくという動きには賛同しますので、在庫として残っているプラスチックのものがなくなり次第、歯ブラシやカミソリも木製のものなどにすることを検討しています。そして、その在庫のご提供もドンドン使うということにならないよう、お気持ち程度ということで10円だけいただいている次第です」 　ロスコにおいても、歯ブラシやカミソリが消えるという心配はないようだ。古くから営業する店ながら、社会の流れに柔軟に対応していることが伺える。その他、SDGsにつながる取り組みについても聞いた。 「排出するゴミの量は従業員全員が気にかけるようにしています。事務所の見えやすい位置に、先月と今月のゴミの排出量を掲示して、先月よりもゴミを減らせるような意識づけをしています。それと、電力ですね。お店での電力の使用量が一定値を超えたら、誰もが見る時計が赤く光るようにしていて、そうなったらお客様に影響の小さい部分から、電気を消すことも取り組んでいます」（松村さん） 　ロスコでは常に、エネルギーや環境のことを意識できる仕組み作りが行なわれている。