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ネット上で売買される使用済みマスク「売られているものは偽物だらけでしょう」

ネット上で売買される「使用済みマスク」問題

 コロナ禍で生活の必需品となったマスク。だが、SNSなどのインターネット上で「使用済みマスク」が売買されていることが、テレビや新聞などの大手メディアでも次々と問題視された。SNSで検索してみると、報道された後にもかかわらず、マスク1枚500円前後で購入者を募る投稿が見られる。
屋外に捨てられたマスクの写真

※写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

 今回は、「自分が着用していた」というマスクをネットで販売していたことがある20代の女性に話を聞いてみたが……。今も売買されているのはなぜなのか。

あくまで“お手軽”感覚

  東京都の「東京都青少年の健全な育成に関する条例」によれば、青少年から着用済み下着等を買ったり、売却の依頼を受けたり、売買の仲介をしたり、上記の行為が行われることを知りながら、(当該行為のための)場所を提供することは禁止されており、罰金が科せられるという。  一方、使用済みマスクについては、対策が追いついていない状況にあるようだ。だが、そもそも新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から見ても使用済みマスクには衛生上のリスクが伴う。それどころか、個人情報が相手に知られてしまい、トラブルに巻き込まれる可能性もあるだろう。  しかし、ユリカさん(仮名・20代)は、使用済みマスクの「販売者」であるにもかかわらず、あっけらかんと言う。 「こちらの情報が相手に伝わることは、犯罪をしていない限りはあり得ないかなって。ネット上で匿名でやれるし、バレないと思って」(ユリカさん、以下同)
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顔写真はアプリ加工、実際に着用しているわけではなかった
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新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。

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