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ネット上で売買される使用済みマスク「売られているものは偽物だらけでしょう」

実際に着用しているわけではなかった

  マスクをしている若い女性 ユリカさんの場合は1枚1000円程度で売り、「何枚もまとめ買いする人や、定期的に購入する人のおかげで月数万円を稼いだ」と明かす。だが、マスクを実際に着用しているかといえば、そうではないという。 「最初は1日着用したものを売ってましたが、リップとかグロスが少しついていて、いい匂いのする化粧水をシュッとすれば、はたから見れば全然わからない。別に、誰がいつどのくらい付けていたのかなんて証明できないですから」  ユリカさんは、もちろん「若い女性が着用したマスク」というだけでは、実際に購入される機会は少なくなると話す。口紅やファンデーションの跡が残っており、いかにも「女性が使っていた」というふうな演出を加える。もしくは証明のために「自身の顔写真付き」にすれば、販売価格は数倍に跳ね上がるという……。

顔写真はアプリで加工したもの

 リスクを負えばそれだけ儲かる、という話にも思えるが、「そんな危険は橋は渡らない」とユリカさん。 「顔写真なんか送ったら、絶対に悪用されるに決まってる。相手は、ネットで使用済みマスクを買うような変態ですよ。だから、顔写真を送るときは、アプリで別人に加工した自分の写真を送ってます。つまり、実在しない女性の顔ですけど、元は自分の顔だから。定期的に買ってくれる人にはその都度、加工した写真を送ってリアル感を出していました」
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「売られているものは偽物だらけでしょう」
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新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。

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