超ローテクな中華ロボコップを激写!
ドラゴンガジェット編集部】
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州を拠点に、最新の話題をお届けする。
経済発展の影で進む貧富差の拡大とともに、治安が悪化する中国。現地在住の日本人にも路上強盗やひったくりなどの被害が増加しているという。そんななか、各地の街頭では人間に代わり「ロボコップ」が治安維持に当たっているというではないか!
中国の人口10万人あたりの警察官の数は約150人。これは世界平均の半分に過ぎないレベルだという。一方、現地在住日本人によれば「中国の警察は人が死ななければ仕事をしない。数の問題ではない」という意見もある。いずれにせよ、マンパワーによる治安維持力が慢性的に欠如するなか、当局が導入しているのが「智能特警」だ。
このロボコップ風の人形だが、非常時に腹部についたボタンを押すと、赤色灯を点滅させながらアラームを鳴らせて異常発生を周囲に知らせ、自動的に110番通報されるのだという。さらに目の部分に仕組まれた監視カメラを使い、警察本部と通報者が会話できるようになっているらしい。「智能特警」というのは名ばかりで、単なるテレビ電話による警察通報システムなのだ。さすがに中国クオリティというべきか、動き出して悪党を退治してくれることはあるわけではない。
こけおどしに過ぎないというのが市民たちのもっぱらの評判だが、仕事をしないところまで、警察官を忠実に再現しすぎた!?
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