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大手メーカーを早期退職した63歳男性の後悔「一気に衰えた」

還暦を過ぎた今も稼ぎはあるが…

60代危機

唯一の楽しみは酒。なじみの焼き鳥屋でジョッキを傾ける

東北地方で暮らす田沢義樹さん(仮名・61歳)は、東北大学理学部を卒業後、設計事務所や警備会社、家庭教師のバイトなどを転々としてきた。 還暦を過ぎた今も専門学校の事務職と家庭教師を掛け持ちし月20万円の稼ぎはあるが、病気を患って仕事ができなくなれば数か月で霧消するほどの蓄えしかない。 「最近、緑内障と診断されて毎日点眼したり、酔って転んで前歯を折ったり、老いを感じることが増えました」

「ママがいない人生はオマケみたいなもん」

60代危機

自宅は本がうずたかく積まれ、足の踏み場がない

2年前、内縁関係にあったスナックのママががんで急逝して以降、独り者に。 「長年連れ添ったママの死の喪失感はこたえました。ママがいない人生はオマケみたいなもん。支えてくれる人がいなくてやっていけるのかって不安で、今の楽しみは行きつけの焼き鳥屋で飲むことぐらい。それも酒が飲めなくなったらおしまいです」 忍び寄るシルバーライフ・クライシスという人生の落とし穴。自分なりの対処法を見つけたいものだが… 取材・文/週刊SPA!編集部
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