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薄毛の克服には植毛とAGAどちらが効果的?それぞれにリスクと制約も

狙った箇所の発毛促進はできない点にも課題

AGA

AGAスキンクリニック特別顧問・柳生邦良医学博士

この2種類のAGA治療薬は使用している間だけ効果がある、という制約もある。 「どちらの効果も服用し始めて1、2年でピークを迎えて、それ以降は多少効果が弱まる。服用をやめると徐々に髪は抜けてくる。1~2週間なら問題ありませんが、3~4か月やめたら薬の効果が切れてしまうでしょう」 AGA治療薬を使用すれば髪は高確率で増えるが、狙った箇所の発毛促進はできないという点にも課題が。そのため、徹底的に薄毛を克服するには、自毛植毛で希望の部位に髪を増やしながら、AGA治療薬で全体的に毛髪を太く育てるという二刀流が効果的とか。 ただ、どちらにもリスクと制約があることは覚えておきたい。

美容整形や植毛だけじゃない!高まる海外の性別適合手術需要

海外での施術ニーズが高まっているのは植毛だけではない。実は、性別適合手術を海外で受ける日本人も増えている。アメリカやブラジル、韓国などでも施術できるが、なかでも価格や技術面で抜きんでているのはタイだ。タイSRSガイドセンターで、日本人担当責任者を務める加地茜氏が話す。 「MTF(男→女)だと現地での生活サポートや手術費用(陰嚢皮膚移植法)、ホテル、渡航費など含めて費用は160万円ほどがかかります。現在はPCR検査や海外旅行傷害保険の加入が必須になるので、通常より少し高いですが、コロナ前と変わらず年間30~40人のアテンドをしています」 日本からの利用者は、大きく2つに分かれる。 「会社で働きながら貯金して、手術費用が貯まった30代。あとは、社会との関わりが一段落するタイミングで手術する60代も増えています。タイでは安全面や体の負担を考慮して、性別適合手術が受けられる年齢制限を60代にしている病院が多いのも理由でしょう」
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悪徳なアテンド業者も
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