恋愛・結婚

結婚式で出しゃばる新郎の母親。新婦のウエディングドレスにまで口出しして… ――とんでも結婚式ベスト10

 6月はジューンブライド。そこで日刊SPA!では反響の大きかった記事の中から厳選した、とんでも結婚式ベスト10を発表。結婚式で巻き起こった驚きのエピソード第10位は同率で2つ、1本目はこちら!(初公開2019年10月14日 集計期間は2018年4月~2021年12月まで)  *  *  *  結婚式というと、ジューンブライドという言葉のとおり6月のイメージが強いが、実は人気のある月は11月だとか。
結婚式

写真はイメージ(以下同)

 今回は、そんな11月に挙式を挙げた男性の悲惨すぎる結婚式話を紹介する。

ジミ婚のつもりが、親の援助で挙式

「去年、春先に入籍を済ませて、11月に結婚式を挙げました。自分もまさか結婚するとは思っていなかったので、周りからも驚かれました」  軽やかな口調で話してくれたのは、業界紙などを手掛ける出版社に勤務している佐藤雄二さん(38歳・仮名)。お相手は大学時代の同級生で、30代になって再会し、友達付き合いから始めて結婚をした。 「お互い、アラフォーになってからの結婚だったので、『入籍だけのジミ婚でいいよね』と言っていたんです」  ところが、息子の結婚を期待していなかった佐藤さんの母親が、「費用を出すので、親戚のために挙式を挙げてほしい」と懇願してきたそうだ。  佐藤さんには、8歳上の兄がいるがいまだ独身。数年前に父親も病気で亡くなり、現在は70代の母と兄が実家で暮らしている。そんな環境の中、佐藤さんの母は息子の結婚という明るいニュースに、笑顔を見せ喜んだという。 「挙式を挙げれば、親孝行になるかなという軽い気分で決めたのが間違いでしたね…」

挙式場選びから、ウエディングドレスにまで口を出す母

神前式 「実際に挙式を挙げることになって、ゼクシイなども買ったのですが、母が、『実家がある千葉の家の近くの〇〇会館で挙げなさい』、『教会はダメ、神前式じゃなきゃ』と会場選びから口を出し始めたんです。妻と揉めるのではないかと不安でした。結局、挙式と披露宴は、親戚や身内だけ呼ぶということで、妻には納得してもらいました」  事なきを得たように語る佐藤さんだが、母の注文はまだまだこれだけでは終わらなかったそうだ。 「式場は、二次会の関係で、都内にある神社で神前式を行うということで納得してもらいました。すると、母は『大安じゃなきゃだめ』と言い出したため、仕事が休める土日か休日の大安しか挙式を挙げることができず、式場選びが困難になりました…。空いてる時間が早い時間か、遅い時間しか選べず、朝早い時間からの挙式になりましたね」  まさに、スケジュールよりもゲン担ぎが優先される結果となったが、挙式場が決まってからもトラブルは続いたそう。 「母は、妻の花嫁衣裳の試着にもついてきました。妻は、白無垢はどれでもよかったそうですが、ウエディングドレスはこだわりがあって、大人っぽい背中の開いたロングドレスがよかったようなのです。でも母は、妻が選んだ生成りのウエディングドレスを見て『これ、汚れてるわよ。まっちろ(真っ白)いのにしなさい。まっちろ』と言って、別のウエディングドレスを薦めていました。結局、別の白いウエディングドレスに決まりましたが、一触即発かと思って内心ひやひやしていました」 結婚式 アラフォーとはいえ、結婚式という晴れの舞台が楽しみだったという佐藤さん夫婦。しかし、引き出物などの打ち合わせにも母は同席し、意見を出したという。 「母は、『引き出物に鯛のおかしらをつけたい』と言ってききませんでした。式場の方は『引き出物に鯛のおかしらはないです』と一点張りだったのですが、母のあまりの熱意に押されて、普段は取引がない業者から鯛のおかしらを取り寄せ、特別に引き出物につけていました。妻には『うちの出席者にはいらない』と言われて断られてしまいましたが…」  式場選びに関しては、佐藤さんの意見を飲んだという佐藤さんの母親だったが、千葉から都内にある式場までは、70代を始めとする親戚一同が公共の交通機関を使って移動するのは大変だと出張。佐藤さんがマイクロバスを手配することになったそう。 「結婚式にマイクロバスを出すって、どんな一家だよって思いますよね(苦笑)。妻は一人っ子で、親戚も少ないので唖然としていましたね」
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笑顔でポチ袋を配る母に唖然
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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