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次週から始まる新潟開催は関西馬が狙い目。「回収率アップの激アツ条件」を元競馬誌編集長が徹底解説

2勝クラス、3勝クラスはベタ買いで複勝回収率100%超え

競馬

「新潟新馬の関西馬」は単系馬券での勝負が
写真/橋本健

 他のクラスも関西馬の成績を見ていくと、2勝クラスで複勝率28.0%・複勝回収率100%、3勝クラスで複勝率24.4%・複勝回収率105%となっています。  こちらも同期間の関東馬の成績と比較すると、2勝クラスが複勝率15.4%・複勝回収率48%、3勝クラスが複勝率15.9%・複勝回収率75%ですからその差は歴然。この2つのクラスでは、目を瞑って関西馬から流してもいいほどです。  同じクラスなので能力は拮抗しているように思えますが、やはり全体のレベルは関西が上。しかし、人気は単純に前走着順で形成されることが多く、前走が関東圏か関西圏はあまり意識されません。「前走関東圏での2着馬より、前走関西圏での5着馬のほうが実は強かった」みたいなケースが頻発しているのでしょう。

馬券的にオススメしたい3人の調教師

 では、具体的に、新潟狙いで好走している調教師は誰でしょうか?  勝利数、複勝率ともトップの安田隆行調教師や、複勝率41.0%を誇る中内田充正調教師のマークは外せませんが、ともに複勝回収率は80%以下と馬券妙味は今ひとつ。狙い目は、キラキラの良血馬を擁するブランド厩舎ではなく、地味ながらしっかり適性を見抜いて新潟遠征を仕掛けてくる厩舎でしょう。  橋口慎介調教師は新潟で6-5-7-26。複勝率40.9%、複勝回収率116%という素晴らしい数字を残しています。平地・障害、芝・ダート問わず好走していますが、特注条件を挙げるなら鮫島克駿騎手とのタッグ。3-3-4-6の複勝率62.5%と、極めて高い好走率を誇っています。  佐々木晶三調教師は期間内で、安田隆行調教師と並ぶ12勝をマーク。特に新馬戦では3-0-0-3と好成績を残しており、昨夏もリブーストやアネゴハダといった後の活躍馬が、この新潟で新馬勝ちを収めています。新馬戦で敗れた3頭はいずれも7番人気以下の人気薄で、上位人気に支持されるぐらい調教で動けているようであれば、買いの一手です。  宮本博調教師も複勝率37.0%、複勝回収率146%と馬券妙味大。2020年は10回出走して3勝2着2回と好調です。  来週からスタートする新潟開催をもって、夏競馬も後半戦。前半戦で痛い目を見た人もそうでない人も、「迷ったら関西馬作戦」で素晴らしい夏の思い出を作りましょう! 文/松山崇
馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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