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視聴率“1ケタ”並ぶ「夏ドラマ」に業界人の本音。ネットで批判殺到『ちむどんどん』の評価は?

カメラマン

写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

 4月クールの春ドラマは、綾瀬はるかと大泉洋が共演した『元彼の遺言状』(フジ系)や木村拓哉が約2年ぶりにドラマ主演を果たした『未来への10カウント』(テレビ朝日系)など、豪華な俳優陣を並べてヒットが期待されたドラマが軒並み低調な視聴率に留まる結果に。  一方で、独立後初の地上波ドラマとなった山下智久が主演を務めた『正直不動産』(NHK)や二宮和也と多部未華子が夫婦役を熱演した新感覚サスペンス『マイファミリー』(TBS系)は、安定した視聴率をマーク。また、AIと政治をリンクさせた世界を描いた『17歳の帝国』(NHK)が業界内で大きな反響を呼んだ。

全ドラマが視聴率1ケタ台になる異常事態

チャンネルを変える そんななか7月から放送されている夏ドラマが“異常事態”に陥っている。映画『花束みたいな恋をした』、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジ系)で話題を集める脚本家・坂元裕二によるミステリアスコメディ『初恋の悪魔』(日本テレビ系、土曜午後10時~)、綾野剛演じるプロサッカー選手を引退した男がセカンドチャンスに懸ける『オールドルーキー』(TBS系、日曜午後10時~)、大ヒットをマークした韓国ドラマ『梨泰院クラス』の日本オリジナル版『六本木クラス』(テレビ朝日、木曜午後9時~)、有村架純と中村倫也のW主演作『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系、金曜午後10時~)をはじめとした期待作がいずれも低迷。  唯一2ケタ台をキープしていた『オールドルーキー』(TBS系)が、8月7日放送の6話で世帯平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に転落し、10%超えのドラマが一作も無くなってしまう事態になった。

ネットで反省会が起こる朝ドラ『ちむどんどん』

 また、4月から放送している連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)も、SNS上で「#ちむどんどん反省会」なるハッシュタグが急上昇ワードになるほど、視聴者からの不満が殺到。現状の平均視聴率も15%台後半に落ち込み、ふるっていない状況だ。  そんな低迷する夏ドラマやNHK朝ドラマをテレビマンたちはどう見ているのか? 序盤のオンエアを見た時点で、今後も見たい作品と期待外れだった作品を忖度抜きで教えてもらった。
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韓流ドラマやリアリティショーに惨敗
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