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秋競馬で注目すべき「夏の上がり馬」と「注目2歳馬」を競馬の達人が解説

夏は勢力図が変わる瞬間

競馬

今年のダービー馬ドウデュースも夏の小倉デビューだった
写真/橋本健

 日本では競馬にオフシーズンはないものの、一般的に有力馬は夏場を休養に充てます。大レースも行われないため、放牧先で精神面をリフレッシュさせ、そして身体的に成長を促す絶好の機会。しかし、有力馬が休んでいる間に、下級条件から一気に力をつけて秋のG1でも活躍する馬がしばし出現します。これを夏の上がり馬と呼び、あのメジロマックイーンも夏場に力をつけて菊花賞を制した上がり馬でした。  また、夏場は2歳戦も過熱。かつては秋にデビューする馬が期待馬という風潮もありましたが、近年は早めにデビューさせて賞金を獲得しておくというのが主流になっています。夏デビューのドウデュースが今年の日本ダービーを制するなど、夏場の2歳戦も目が離せません。  今回の記事では、今年の夏の注目2歳馬と上がり馬をそれぞれ3頭ピックアップして解説したいと思います。ぜひこの秋の馬券の参考にしてみてください!

2歳の注目は歴代屈指のスピードを見せたあの馬

 まずは2歳馬から。 3位 ロードプレイヤー  8月21日に行われた新馬戦では上がり3ハロン32.5秒を記録して勝利。2着ブレイディヴェーグとはアタマ差の接戦でしたが、3着馬には5馬身差をつけています。また、レースの上がり2ハロンが21.7秒と速く、これはこの夏の新馬戦で2位タイの好時計でした。血統的には地味なタイプですが、パフォーマンスは優秀です。 2位 ダノントルネード  7月31日にダノントルネードが買った新馬戦は、5着ウインオーディンが次走の未勝利戦を制すると新潟2歳ステークスも2着に好走。6着ガルムキャットも未勝利を制しています。レースの上がり2ハロンが21.7秒と世代2位タイの好タイムが記録された一戦で、時計・メンバーレベルとも高いこのレースを制したダノントルネードは今後に期待が持てます。 1位 リバティアイランド  この夏の新馬戦で最も衝撃を受けたのがリバティアイランドの新馬戦。同馬が記録した上がり3ハロンは驚異の31.4秒後続に0.5秒差をつけて圧勝しています。レースの上がり2ハロン21.1秒は堂々の世代最速で、過去10年まで遡っても新馬戦では最も速いタイムでした。歴代でも屈指の好タイムを記録した同馬のスピードはG1級の素質を感じさせます。
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菊花賞を狙うこの夏最大の上がり馬は?
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