恋愛・結婚

身体を売ってもホストに貢ぐ“ホス狂い”の実態「担当に“使う”ために働く」

バンギャや男性アイドルの追っかけから…

大泉りか——ほかにもホストにハマりやすい人の特徴などはありますか? 大泉:とくにバンギャや男性アイドルの追っかけをしていた女性は、頑張って稼いでイケメンにお金を払う土壌ができあがっているので、ホストにもスライドしやすいです。  追っかけ資金のために風俗をやっている子も多いし、全国各地すべてのライブに付いて行く“全通”(ぜんつう)みたいな推し方は、ホス狂いに通じるものがあります。メン地下(メンズ地下アイドル)も、実際に会えてしゃべれるし、SNSでも繋がれるというのがあって。その距離感はホストも一緒です。 ——メンズ地下アイドルの現場は、ハグや壁ドンがあるなど“前戯物販”と呼ばれるぐらいに距離感が近いと言われていますよね。 大泉:メン地下の現場がコロナ禍で“推し”と接触できずにつまらなくなって、ホストにスライドしたという子もいました。ホストに比べれば、アイドルは基本的には現場メインの関係で、プライベートにはあまり侵食してこないと思うのですが、ホストはなまじ相手にしてくれるぶん、深みにハマりやすい気がします。 ——そこはわりと男性的な感覚というか……。キャバクラに通うおじさんが大金を使う理由として、どこかで肉体的な関係も求めていると思いますので。 大泉:ホストクラブに行く子は、初回で“枕狙い”も多いと聞きます。肉体関係を得るために、キャバクラが「先払い」だとすれば、ホストクラブは「後払い」で貢ぐことになりますけど……。 <取材・文/伊藤綾、撮影/藤井厚年>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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ホス狂い
ホス狂いと呼ばれる女性の多くはデリヘルやソープ、パパ活などで稼いだお金をホストに注ぎ込んでいる。担当に請われるまま数百万のシャンパンタワーを入れ、時には売掛まで作る姿は、痛ましい。しかし、彼女たちがホストにダマされ、搾取される被害者に見えるとしたら、それは少し現実とは違う。むしろ彼女たちは、自分たちが営業されている=金銭が介在した関係と知りながら、ホストに課金し続けるのだ。果たして彼女たちはなぜ、ホストに狂うのか。
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