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「子どもは親の背中をちゃんと見ている」家事・育児の悩み、小料理屋の女将に聞いて納得

最初から完璧な親にはなれない

越智ゆき子——どんな場面でも子どもを信じるのって、ふつうは難しいことですよね。親は無意識に自分の考えを子どもに押し付けてしまうことも多々あると思います。 越智:それにずっと気づかない人もいると思います。私も「ママの考えを押し付けないで、私は私でしょ?」と言われたことがあって、そこでハッとなりましたね。子育てってやっぱり親も一緒に育っていくものなので、逆に娘に教えられることも多いんです。最初から完璧な親にはなれないという。 ——そういう意味では、自分の子どもって、本当に嘘をつけない存在なんですね。 越智:親の姿をよく見ていると思います。一生懸命に頑張っている姿も見てくれるけど、もしも母親がパートナーをコロコロ変えたりしていると、自ずと娘の恋愛面も似てきてしまうと思います。父親と息子もそうかも。 当たり前かもしれませんけど、片親だとしても異性にだらしないところは見せるべきではないと私は思いますね。やっぱり、母親が女になりすぎた結果、子どもが被害者になってしまう事件も現実として起きているから。

家事は「やって当たり前」ではない

——共働きが一般的になった今は、子育てや家事の分担で夫婦関係が悪化してしまうケースも少なくないと思うんですが、アドバイスはありませんか。 越智:基本的なことですが、洗い物だって何だって、相手がやってくれたら褒めたり、感謝をしっかり伝えたりすることは大切ですよね。それを「やって当たり前」ってお互い考えているうちは修行が足りないと思います。そこまで言わなくてもいいというぐらい、その場で2〜3倍は大げさに「助かった」って伝えることが大事な気がします。 ——ただ、相手の家事のやり方に不満を感じるとか、どうせやるなら自分と同じようにやってもらいたいという気持ちも当然わかる気もしますが。 越智:やり方に不満があるなら別のタイミングで、プライドが傷つかない言い方で伝えるのがいいですね。少なくとも良い夫婦関係を築きたい、パートナーと仲良くしたいってことなら、その場では何かしらポジティブに評価してあげたほうがいいと思いますよ。
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「よく褒める」「よく感謝する」
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

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