ライフ

小料理屋の美人女将が教える“おとなの嗜み”。行きつけの店をつくるコツ

“行きつけの店”をつくるコツ

越智ゆき子——実際に店を営むゆき子さんの立場から、サードプレイスになりうるような“行きつけの店”をつくるコツはありますか? 越智:顔を忘れられないうちに続けて行くことですかね。1週間以内に2〜3回行くとか集中的に行く。そこでの会話の糸口なんて、本当に何でもいいと思いますよ。 ——具体的には、どんな会話でしょうか。 越智:「このお店はいつからやっているんですか?」とか。相手が簡単に答えられる質問をすればいい。料理やお酒の話題でもオッケーです。お店に地酒が置いてあるならば、「じつは僕の地元なんですよ」みたいな話をするだけで、店主だけではなく、隣のお客さんとも打ち解けるきっかけが生まれます。

「どんどん見切りをつけちゃっていい」

越智ゆき子——基本的なことですが、積極的に自己開示するのは大切かもしれないですね。 越智:自分から胸襟を開くと、お店の人たちと距離を縮められると思います。ただ、当然ながらお店にはいろんなお客さんがいて、一人で来て誰とも喋らないでゆっくり過ごしたいという人もいます。 結局は行きつけになるかどうかは、「人」ありきだと思うのですが、飛び込みで入った店では雰囲気がわからない。もしも一度入って自分が違うと感じたら、どんどん見切りをつけちゃっていいと思いますね。 ——そういった意味では、コンセプトやテーマが決まっているお店を狙っていくほうが、趣味や話が合う人が多そうです。 越智:たとえば、スポーツが好きならば、そういうお店はオススメだと思います。うちも一時期、後ろの壁にプロジェクターで横浜ベイスターズの試合を流していたんですよね。ただ、あまりアツくなりすぎるとケンカの原因にもなりがちだから。大人としての節度は必要ですけど(笑)。 【越智ゆき子】 Instagram:@yukiko_ochiochi TikTok:@yukikoochiochi <取材・文/伊藤綾、撮影/長谷英史、編集/藤井厚年>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ