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サプライズのAKBは健在。武道館3日間は怒涛の発表ラッシュに!

 AKB48が60枚目シングル『久しぶりのリップグロス』の発売記念コンサートを10月7日~10日まで、東京・日本武道館で開催した。AKB48単独では9年半ぶりの武道館のステージは、サプライズ報告が相次ぐ3日間となった。  初日に行われたのは、「リベンジ! 新チームお披露目コンサート」。本来は今年2月に開催予定だったが、コロナ禍で中止に。AKB48劇場公演では4月から始動している新チームA、K、B、4の新体制メンバーがそれぞれの特色や個性を生かした楽曲を披露して、会場を盛り上げた。また、この日、初登場した17期研究生。最新曲『久しぶりのリップグロス』で選抜メンバーに大抜擢された注目株・佐藤綺星などに視線が集まった。  公演のラストでは、‘14年に47都道府県の代表を集めて結成した「チーム8」が来年4月に行われる公演を最後に活動休止になることが発表された。熊本県代表の倉野尾成美は、「いつかこういう日がくるんじゃないかとどこかで思っていた。ちょっと寂しい発表になってしまうけど、チーム8が終わるわけではない」と話して、東京代表の小栗有似も「休止という言葉ではあるけど、前向きに。これからも心の中でチーム8は一致団結して、AKB48を盛り上げていきたいと思ってます!」を力強くコメントした。

武藤十夢が卒業を発表

 2日目は、AKB48のカップリング楽曲のランキングを決める企画「リベンジ! カップリングリクエストアワーベスト30」を開催した。対象カップリング曲の204曲から、3位に『チームB推し』、2位『抱きしめちゃいけない』がランクイン。そして、1位を獲得したのは、チームB楽曲の『呼び捨てファンタジー』だった。  また、当時研究生だった武藤十夢が‘12年のAKB48選抜総選挙で第49位に入り、フューチャーガールズのセンターを獲得した楽曲『Show fight!』が18位に輝いた。堂々のパフォーマンスで会場を魅了した武藤は、曲終わりに「私からみなさんにお伝えしたいことがあります」と切り出し、会場が静まるなかで、AKB48の卒業を発表した。  ‘11年にAKB48の12期生として加入してから、11年半。気象予報士やファイナンシャルプランナーなどの資格を持ち、近年ではアイドル以外でもマルチな才能を見せていた。武藤は、「16歳でグループに入って、最初は歌もダンスもトークも何もできなくて、先輩の背中を追いかけることに必死でしたが、気づけば上から2番⽬になっていました。色々なことがあった私のアイドル⼈⽣ですが、最後はみなさんの⼼を晴れ模様にできるように、精いっぱい頑張ります」と観客に伝えると、会場からは拍手が起こった。

18期生オーディションの開催も

 そして、千秋楽公演『僕はずっと忘れない』をプロデュースしたのが、AKB48最年長メンバーの柏木由紀だ。公演をプロデュースするのは、昨年5月以来の二度目となる。前回は“48曲ノンストップ披露”が話題になったが、ファンからは「トイレに行くタイミングがわからない」という意見が多数寄せられたそうで、「今回はトイレタイムが2回あります!」と話して、会場を笑わせた。ほかにも「最近、AKBらしいことしてます?」と、運試しのくじ引きで披露曲のセンターを決める企画などもあり、AKBらしさがふんだんに盛り込まれていた。  アンコールで3日間の公演をメンバーが振り返っている最中に発表されたのが、「AKB48 18期生オーディション」の開催だった。ようやくお披露目を迎えた17期生はショックを隠せず、泣き出すメンバーの姿もあった。柏木は、「18期をこれだけ早く募集できるのは17期が(加入から)5か月でこれだけ成長してくれたから、『新しい子たちを入れたい』というふうになったと思う。17期のみんなのおかげです」と、優しく語りかけた。向井地も、「17期⽣が初々しい姿でAKB48の未来を照らしてくれた。これからは先輩としての17期⽣もみられる思います︕」と、さらなる成長に期待を寄せていた。  結成17年目を迎えるAKB48が、次はどんなサプライズを仕掛けてくるのだろうか。 取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧
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