スポーツ

村上宗隆が“史上最年少”三冠王。プロ野球「三冠王」を惜しくも逃した男5選

打てる捕手・阿部慎之助はバレンティンに敗北

読売ジャイアンツ 東京ドーム 名門・読売ジャイアンツの正捕手として黄金期を作り上げて、通算406本塁打を放った“打てるキャッチャー”阿部慎之助も、あとわずかで三冠王を逃した選手の一人だ。  その最大のチャンスが訪れたのは、’12年。“飛ばないボール”と呼ばれた統一球が導入された2年目のシーズン。多くの打者が成績を落とすなかで、阿部は史上最多タイとなる3度の月間MVPを受賞するなど、勝負強いバッティングをシーズン通してマーク。打率.340、104打点で自身初の首位打者、打点王に輝く活躍をみせた。三冠王への期待も高まったが27本塁打に終わり、規定打席に達していないバレンティン(ヤクルト)に4本差で本塁打王を奪われてしまった。  阿部は、野村克也(南海ほか)以来の“三冠王”キャッチャーになれなかったものの、主砲としてチームを日本一に導く充実した1年になった。

“ミスター”長嶋茂雄は新人での三冠王を目前で逃す

 最後に紹介する三冠王を逃した打者は、“ミスタープロ野球”と呼ばれた国民的スター・長嶋茂雄(読売ジャイアンツ)だ。  大学時代から注目打者だった長嶋は、ルーキーの’58年に三冠王争いを経験。29本塁打、92打点という驚異的な活躍で二冠に輝いたが、打率.305で2位止まり。プロの洗礼を浴びた4月の打率.238が最後まで響く形となった。  さらに’61年は打率と本塁打でトップだったが、打点が8点及ばずに2度目のチャンスを逃したほか、’63年は打率と打点の二冠をマークし、本塁打も37本を放ったがチームメイトでライバルの王貞治に3本届かなかった。
次のページ
落合超えを目指せるか!?
1
2
3
4
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ