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菊花賞は「上がり1ハロン」に注目!狙いたい2頭を競馬の達人が解説

ラスト200mのタイムに競走馬の真のスタミナが現れる

競馬

前哨戦の神戸新聞杯を制したジャスティンパレス。スタミナ勝負への適性も十分に備えている。

 競馬では「最後に脚が上がった」という言葉を使うケースが多々見られますが、スタートから常に競走馬には負荷が掛かっており、上がり1ハロンを迎えるころには乳酸値は限界に。つまり上がり1ハロンというのは、まさに死力を振り絞った区間にあたるわけです。そんな疲れ切っている上がり1ハロンにこそ、私はスタミナが現れると考えています。  そして、全馬がバテているような上がり1ハロンの時計を要したレースこそ、スタミナが必要なレースだったと判断できます。そのため、阪神競馬場で行われる菊花賞では、上がり1ハロンの時計を要したレースで好走した馬に注目しているのです。

消耗戦が見込まれる菊花賞。注目のスタミナ自慢はこの2頭!

 上がり1ハロンで時計を要したレースを好走していた馬の中で、私が注目しているのはヴェローナシチーとジャスティンパレスです。  ヴェローナシチーは、デビュー2戦目の未勝利戦が上がり1ハロン13.1秒を記録したレースでした。京都新聞杯や前走の神戸新聞杯など、重賞レベルでも直線で伸びは見せますが、あと一歩届かないというレースを繰り返しており、こういう馬は距離が延びる事でスピード不足を補い勝利するケースが目立ちます。  その点からも、同馬がステイヤーとしての素質が高いのではないかと考えています。  もう一頭のジャスティンパレスは、上がり1ハロン12.4秒を要したホープフルSで2着に好走しています。昨年2着のオーソクレースも上がりを要した同レースの好走馬でした。  ジャスティンパレスは皐月賞、日本ダービーともに9着と善戦。秋初戦の神戸新聞杯を制して確かな成長力も示しました。今年もホープフルS組から菊花賞好走馬が出現してもおかしくありません。  いよいよ迫るクラシック最終戦。発走は10月23日の15時40分です。 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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