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1週間で2万円は余裕で稼げる?「家出してお金ないぴえん」投稿にお金を“施す”男たち

「キャッシュレス元年」から3年。今や高齢者も使いこなす便利な決済手段となった。しかし、手軽に個人間送金ができる機能を利用した脱法行為や詐欺被害も増えていた!

家出少女を装うだけでどんどん送金される

スマホを触る女性の手

写真はイメージです。

 キャッシュレス社会は一気に加速したが、普及に比例して、悪用されるケースも広がりつつあるようだ。フリーライターの奥窪優木氏が話す。 「一部のスマホ決済アプリでは、アカウント同士で残高を送受できる個人間送金に対応しています。これが今、SNS上で匿名の取引ツールとして盛んに利用されているのです。最大のユーザー数を誇るPayPayには、『マネーライト』という機能があり、電話番号さえあれば身分証などによる本人確認すらなしに個人間送金が可能になる。便利な半面、詐欺やいかがわしい取引に利用される例が目立ちます」  悪用例のひとつが今、急増している物乞い行為だ。  ツイッター上では今、「#PayPay乞食」なるハッシュタグをつけた投稿が大量に投稿されている。そこには決まってPayPayの送金用QRコードの画像が貼り付けてある。これをアプリで読み込めば、投稿者に“施し”ができてしまうのだ。しかし、見ず知らずの投稿者に送金する人など存在するのだろうか。

「1週間で2万円くらいは余裕で稼げる」

「それがけっこういて、儲かるんです」と明かすのは、「LJK(高校3年生の女子の意)」を名乗るアカウントで、投稿を繰り返しているXさんだ。彼女によれば、「1週間で2万円くらいは余裕で稼げる」とか。 「JKっていうだけで、いろんな男からめっちゃDMが来る。パパ活の誘いとか下ネタばっかだけど。『いい人がいたら会ってみたいな♥』とか言ってかわい子ぶってると、男たちが数百円~1000円送金してくれる。友達もみんなやってますよ」  Xさんは受け取り履歴を見せてくれた。そこには、約2時間の間に7人から計1万4500円が送金されていた。 「これは『家出してお金ないぴえん』って投稿して過去イチで儲かったとき。家出ネタは鉄板で『タクシー代あげるからウチまで来なよ』とか、『これでおいしいもの食べて』とかって送金してくる。連続して投稿すると信用なくすから月1、2回しか使わない」
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弁護士が違法性を指摘
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