更新日:2022年10月26日 10:49
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「全国旅行支援」の“攻略法”を現役ホテルマンが伝授。12500円プランは要注意

地域共通クーポンの注意点

地域クーポン

10月23日に静岡県で全国旅行支援を利用した際、チェックイン時に受け取ったQRコード付きの用紙。紙クーポンも利用可能か聞いたところ「利用できる店が少ないので、スマホアプリでクーポンを使うことをオススメしています」とのこと

 最後に紹介するのは地域共通クーポンについて。GOTOトラベルの際は全国統一のルールであったが、今回は地域によって使用期限や利用方法などが異なるようだ。話を聞いた10月23日時点では、まだ東京都では混乱が続いているが、現時点でわかっている情報を基にS氏は解説した。 「あくまで10月23日時点で、東京都のケースとしてお話します。『平日は3000円で休日は1000円』とだけ書かれている予約サイトが多いですが、詳細を見ると、どうやら休日とは土曜日チェックインのみのようです。つまり、土曜日チェックアウトや日曜チェックインの場合は平日扱いとなります。この定義はさすがに全国共通だと思うのですが、気になる人は念のため予約前に確認しても良いかもしれませんね。  それと肝心の使い方についてですが、まずホテルのチェックインの際に2種類のQRコードが貼られている紙を受け取ります。自分のスマホアプリで決済するため、読み込むと金額がチャージされるQRコード、そしてお店側が読み込む紙クーポン用のQRコードの2種類です。これがまぁややこしくて……。  GOTOの時は紙クーポンの方が使える店舗が多かったと思いますが、今回はそうでもないみたいです。だからスマホを持っている人は、専用アプリをダウンロードしてクーポンを使いましょう。東京都や大阪府で必要なアプリは『regionPay』というものですが、これも各都道府県によって異なるので注意が必要です。  それと一番気をつけなくてはいけないのは、使用期限が地域によって違うことではないでしょうか。例えば東京都の場合、『チェックイン日からチェックアウト日の23時59分まで』しか使えません。でも静岡県の場合は『宿泊日から起算して8日間』も使うことができます。たしかこれもGOTOの時は統一されていたような……。とにかく、地域共通クーポンの注意事項は必ずチェックしなければなりません」

「最悪ここで使う」だけでも決めておくべき

アスティ静岡

静岡駅の駅ビル「アスティ静岡」では、多くの店舗で利用可能だったが、紙クーポンも利用可能だったのは3店舗のみだった(10月23日現在)

 地域共通クーポンを無駄にしないためには、なるべく早めに消費することが一番である。ただ、旅の終盤で使い切れていなかった時のためにも、「最悪ここで使う」という場所だけでも決めておいた方が良さそうだ。 「まだ使える店舗が少ない東京都でも、東京駅や羽田空港などのお土産販売店はほとんどの店舗で対応しているので、最後に駆け込むことができます。そうなったらお土産に全て使えば良いだけの話。これを知っているだけで、全然気持ちが違いますよね。ただ3000円のお土産ってなかなか使い切れないので、とにかく使える店があれば必ず使うことを心がけるのが良いでしょう」  GOTOトラベルよりも確実に難易度が上がっている全国旅行支援。ホテル側の思惑や地域共通クーポンの上手い使い方を考えつつ利用すれば、間違いなくオトクに旅行を楽しめるだろう。とにかく早いもの勝ちのキャンペーンではあるため、早めに予定を立て、予約サイトを見比べながら粘り勝ちしてほしい。 文/セールス森田
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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