仕事

「考えているとサボリ扱い」される職場の立ち回り方。知的労働で求められる価値観とは

“仕事している感”を出すために必要なこと

清水康裕氏

『エンゲージマネジメント 本当に愛される職場のつくり方』(ぱる出版)の著者で、中小企業診断士の清水康裕氏

 ではサボりではなく、“キチンと考えている“と周囲に思わせるテクニックはあるのか。清水氏は「仕事内容にもよりますが、まずは考えている姿を見せないために会議室など人目につかない空間で作業する」と提案。 「ビジュアル的に“仕事している感”を出すために参考資料を机に積み上げる。手書きメモやラフスケッチを残すといったことも有効です。また、パソコンを使ってウェブ検索をして作業している従業員を、サボりと見なす頭の固い上司もいます。デスクを多少細工することは面倒ですが、サボり扱いされて余計なストレスを負うことは回避できます」

テレワークはサボリ扱いされやすい

 ちなみに、テレワークでは特に「サボっているのではないか?」と疑いをかけられるケースが少なくない。テレワーク中にサボっていないと思わせる方法はあるのか。清水氏は「Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)を指す“QCD”を守る以外は無いですね」という。 「テレワークでは業務のどこかが崩れると、たちまち『サボっていたからこういうことが起きたのではないか?』と疑いの目が、サボっていない従業員にも否応なしに向けられます。これは時間で拘束されている時よりも厳しい判断基準かもしれません」
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歪んだ常識を改めるために必要なこと
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フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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