更新日:2023年04月21日 17:53
お金

借金500万円男。投資3000円の宝くじで「まさかの当選」を勝ち取る――波乱の人生トップ10

めくっていく快感

 まず、宝くじの番号を適当なカードで隠し、右側の数字から順に見る。例えばその数字が6なら下一桁が6の数字の当選番号のみを追うことになる。しかしこちらは3連バラ。この段階では下一桁が5と7の当選番号も楽しみの対象になっている。  下二桁目。結局ここでほぼ全ての結果がわかる。だが数字が生き残った時の快感はそれまでと比べ物にならなかった。なるほどバカラの面白さに近いかもしれない。  他のギャンブルにしても、 「当たるかな」 「当たりそうかも」 「これはマジである!」  という期待の階段は存在する。競馬の最終コーナー、パチンコの最後のボタン演出などは階段を登っただけ興奮が大きくなる。今回の宝くじの見方もそうだった。数字を順番に明らかにしていき、下3桁が揃った時はもう、手の中がグシャグシャに濡れていた。  4桁目をゆっくりと見た時、すぐに当たりではない6とわかる形が見えてしまった。数字を絞る時は上から見た方が面白い。  それだけに、それだけに悔やまれる。やはりと言っては身も蓋もないが、30分かけて数字を確認しても10億円は手に入らなかった。  盛り上がって上がりに上がった肩をズドンと落とし、二人とも天を仰いだ。喫茶店の天井に張り付いた、オシャレな扇風機の羽根がゆっくりと回っている。大金を手に入れてしまう重圧から解放され、顔を見合わせて笑った。 「昼飯何食べる?」 「ナンが食べれるタイプのカレーかな」  夢から覚めた後の空は広かった。人間はなんてちっぽけな存在なんだろう。

当選金額はまさかの……

 ちなみに9000円買って下3桁が揃ったりしたので当選額は合計1万4900円で普通に勝った。宝くじで10000円当たったのも生まれて初めてだったが、換金するまで全然気がつかなかった。こんなのは勝ちじゃない。  3連バラの魅力は本物だった。この買い方は種類と場所によってできない売り場もあるらしいので、次の挑戦はサマージャンボになる。 文/犬
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩
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