グアムの行政機関や一般企業には日本のように年末年始の長期休暇制度がなく、クリスマス当日の25日と元日だけがお休みです。大晦日に早仕舞いをするところも比較的多くありますが、1月2日以降は通常通り就業です。 　一方、公立や私立の学校に通う子供たちにはクリスマス・ブレイク（冬休み）がありますが、クリスマスの数日前から2週間ほど休校になるところがほとんどです。そしてお正月休みが明け、職場や学校で再会した時に「ハッピー・ニューイヤー」の挨拶を交わす人はごくわずか。日本ほど新年への思い入れはないようです。 ＜文・写真／陣内真佐子（じんない・まさこ）＞文筆家。1996年3月より家族と共にグアムに移住。グアム大学で3年半の学び直し生活を送った後、00年に米国永住権を取得しグアム政府観光局などに勤務。10年にはグアム政府公認ガイド資格を取得。現在はラジオ出演のほか、05年から手掛けている各種雑誌やウェブ記事の執筆や翻訳活動をしている。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。