まだクリスマスは終わらない! 海外の年末年始「年越しの鐘の音」に合わせてブドウを食べる国は…
クリスマスとお正月。2大ビックイベントが重なる年末年始ですが、海外ではどんな盛り上がりを見せるのでしょう? 海外在住ライターたちに各国の様子をリレー連載でリポートしてもらいます。今回はスペインからです!
クリスマス間近で町はイルミネーションがキラキラ、寒くても人の足取りはうきうきのスペインです。日本ではクリスマスが終わるやいなや世の中はお正月モードに変わりますが、キリスト教国のスペインではどうなのか? スペインの年末年始事情について、スペイン在住21年目の筆者がご紹介します。
現在では信教の自由が認められていますが、もともとローマ・カトリック教会が国教だったこともあり、スペインの生活にはカトリックの習慣が根付いています。そんなスペインのクリスマス期間は12月24日のクリスマスイブから1月6日の公現祭まで、なんと2週間も続きます。
1月6日の公現祭は、東方の三賢王が幼子イエスに贈り物を持って礼拝に来た日とされていて、スペイン全土で祝日に定められています。サンタクロースが台頭した今でも、5日の夜にラクダに乗った三賢王が子ども達にプレゼントを届けに来る伝統を守る家庭は多く、子ども達はサンタクロースと三賢王から2回に分けてプレゼントをもらうようになりました。
学校はどこもこの2週間はお休みになるものの、意外にもお役所や銀行、商店などはカレンダー通りの営業で、祝日は12月25日と元旦、そして1月6日だけ。24日と大晦日はいわゆる半ドンになります。一般企業は2週間の休暇になるところもあれば、カレンダー通りのところも。
元旦はちょうど2週間あるクリスマスの真ん中に位置するため、クリスマス休暇の一部でおまけ的存在と化しています。もちろん1月6日までは町や家のデコレーションもクリスマスのまま。在住日本人にとってはお正月感に欠け、1年でもっとも日本が恋しくなる時期となります。
スペインでは1月6日までがクリスマス
お正月はクリスマス期間のおまけ的存在
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