松平さんによると、鎮守神は引っ越しするたびに変わるが、たとえ遠い土地に転居したとしても、氏神と産土神とのつながりは切れないらしい。 「自分の氏神が分からなかったり、産土神は遠くてお参りできない人も多いでしょう。でも今住んでいる地域の鎮守様だけは、調べれば分かるはずです。なので鎮守様をお参りしたときに、他の神様の分まで一緒に拝めば大丈夫。でも最も身近な神様は、自分のご先祖様です。帰省しているならお墓参りに行く。遠ければお仏壇に手を合わせましょう。ただ、お正月は仏事をしないという風習のある地域も存在するので、必ずとは言い切れませんけどね」 　せっかくの新年。今年は自分と関わりのある神様や仏様たちをお参りしてみてはどうだろうか。 ＜取材・文／倉本菜生＞福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X（旧Twitter）：@0ElectricSheep0、Instagram：@0ElectricSheep0