更新日:2023年01月11日 18:07
エンタメ

年末年始番組「コア視聴率」ベスト10。テレビ業界の現状が浮き彫りに

大晦日の民放各局の視聴率は?

笑って年越し!世代対決 昭和芸人 vs 平成・令和芸人

番組公式HPより

 次に『紅白』以外の12月31日のコア視聴率と個人視聴率を並べたい。主な番組に絞る。 ■日本テレビ『笑って年越し!世代対決 昭和芸人 vs 平成・令和芸人 前編』(18時~21時)コア5・1%、個人4・7%。『同 後編』(21時~24時30分)コア3・7%、個人2・3%。 ■テレビ朝日『ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会1部』(18時~20時)コア2・1%、個人6・9%。『同 2部』(20時~23時)コア2・1%、個人6・0%。 ■TBS『THE鬼タイジ 大晦日決戦〜鬼と氷の女王』18時~23時45分)コア1・9%、個人1・8%。 ■テレビ東京『第55回年忘れにっぽんの歌』(16時~22時)コア0・5%、個人3・7%。『孤独のグルメ2022大晦日SP』(22時~23時30分) コア2・0%、個人3・4%。 ■フジテレビ『逃走中~大みそかSPお台場大決戦!』(17時~23時45分)コア3・8%、個人3・2%。 『ザワつく!金曜日』の40代以下が低いものの、これはレギュラー版の傾向と一致する。この番組は50代以上に強い。メインの長嶋一茂(56)、石原良純(60)、高嶋ちさ子(54)が50代なのだから、当然そうなる。

元日は強いレギュラー番組が安定した数字

 次に元日。これも民放の主な番組に限定する。 ■日本テレビ『ザ!鉄腕!元日!DASH!!』(18時~21時)コア4・1%、個人5・5%。『月曜から夜ふかし~2023元日スペシャル~』(21時~11時30分)コア6・8%、個人6・6%。 ■TBS『ジョブチューン 元日ジャッジSP!』(17時~21時)コア3・5%、個人3・7%。『笑いの王者が大集結!ドリーム東西ネタ合戦2023』(21時~24時15分)コア4・5%、個人4・7%。 ■テレビ朝日『芸能人格付けチェック』(17時~21時)コア8・8%、個人13・1%。『相棒season21元日SP』(21時~23時15分)コア3・2%、個人8・1%。 ■テレビ東京『THEカラオケ・バトル新春SP』(17時55分~22時)コア1・2%、個人3・0%。『ものまね芸人216人がガチで選んだいま本当にスゴい!ものまねランキング2023』(22時~24時) コア1・2%、個人1・8% ■フジテレビ『ドリフに大挑戦!あけましていい正月だなSP』(17時~21時)コア3・0%、個人3・6%。『有吉の冬休み2023 密着77時間in沖縄』(21時~23時30分)コア3・3%、個人2・9%。  やっぱり定番番組かレギュラー番組の拡大版ばかり。どちらも視聴率の底が読めるから局もスポンサーも不安が少ないのだろう。テレビ界の高度成長期は終わっているので、この傾向は今後も続くに違いない。強い定番番組、レギュラー番組を持つ局が年末・年始も勝つ。 <文/高堀冬彦>
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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