更新日:2023年02月24日 10:09
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暴走族は社会の縮図。子供たちが「学校以上に厳しいルール」で学ぶもの

良いことも悪いことも学んで大人になっていく

花を手向ける様子

事故で亡くなった仲間に花を手向ける様子。写真は雑誌『ティーンズロード』より

 そんな彼女たちを取材し、話を聞いてみると、一人ひとりはとても素直で礼儀もしっかりしています。私たちの方がびっくりしてしまうくらいです。  ある地方のチームに取材で訪れたときは、空港まで迎えに来てくれたり、観光地を案内してくれたり、現地の美味しい店を教えてくれたり……それだけではなく、帰り際には「これ編集部の人たちで食べてください」とおみやげまで用意してくれました。 「本当に彼女たちは10代の暴走族なのか?」と思ってしまうことが多々ありました。  一般社会において、表では綺麗事を並べていても、その裏では汚いことをやっている人たちは山ほどいます。  しかし彼女たちは10代という年齢なりに自分で選択した道を必死に貫き、暴走族という集団で良いことも悪いことも学び、大人になっていく。そう考えると、私個人としてはまさに「社会の縮図」を見ているような気がしていました。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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