更新日:2023年02月20日 18:47
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宗教2世のリアル体験を漫画で描く「教団に人生を吸い上げられた」

ノウハウ本のように生活と思想に侵入してくる

――以前からカルト宗教の危険性は認知されていたはずなのに、なぜ多くの人が入ってしまうと思いますか? たもさん:『エホバの証人』の話でいうと、教えてくれる人も優しいしものすごく褒めてもらえます。だから、そこにいると、自己肯定感が爆上がりになるんですよね。 ――人との関係に悩みを持っていたり、承認欲求が満たされていない人にとっては「居心地のいい場所」になりますね。 たもさん:タメになる言葉を聖書で調べてみんなで共有するのが活動の基本なので、そもそも、宗教をやっているという感覚はあまりないんです。「人間関係を良好にする秘訣」「良妻賢母になる考え方」みたいなことを学んでいる感覚です。 ――そのくらいですと、一般の書店にHowto本として並んでいるので、宗教臭も感じませんね。 たもさん:ただ、その考え方を得るために繰り返し読まされるのが、聖書と教団の出している本です。それを読んで、国語の授業みたいに「今、読んだ部分にはどんな意味がありましたか?」と質問をされ回答をします。それを繰り返すことで、教団の考え方が自分のものになっていくという洗脳の仕方ですね。
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きっかけは子供の生命の危機
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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カルト宗教信じてました。

「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由

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