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mixiはオワコンって誰が言った? “SNS疲れ”の時代に再ブームの可能性

「心地のよいつながり」のために

mixi アンケート 確かに、相互承認を基本とすることで「心地のよいつながり」が醸成される場はできるだろう。さらに渡部氏によれば、このボリシーを担保する機能は他にもあるという。 「投稿の公開範囲を細かく設定できる特徴があります。例えばTwitterだと、基本的には世界中に公開するか、鍵をかけるかの2択だと思います。ですがmixiでは、『友人まで』だったり、その中からさらに相手を絞ったり、『友人の友人まで』だったり、公開範囲を投稿ごとに変えられます」  学生ならば同じクラスのメンバーだけや、仲の良い友人だけなどと範囲を都度設定しながら公開できるのはマッチしそうだ。10年以上前にmixiを使っていた筆者も当時、バイト先の愚痴をバイト先の人に見られないように、公開範囲を設定していたことを懐かしく思い出した。

課題をクリアして未来へ

 19周年を迎え、再ブームの兆しのあるmixiだがもちろんウィークポイントもあるはずだ。運営はどのように分析しているのか。 「拡散しにくいのはメリットでもありますが、広く拡散したい人にとっては魅力の少ないサービスだと思うので、インフルエンサーの方が使う場合には迷うこともあるのかなと思います」(渡部氏)  こうした課題に対し、どのような対策を講じていくのか。 「同じ趣味の人が投稿や閲覧できる『コミュニティ』という機能があります。趣味の合う人だけの中に投稿をすることでターゲットを絞った投稿はできますね。最近でも、お笑い芸人の方が、自分のファンのコミュニティに投稿されていたようです。こうしたメリットを、より訴求していければと思っています」  19周年を迎えるタイミングで、再注目の萌芽があるmixi。久しぶりに使う人も、これまで使ったことがない人も、今このタイミングで「心地のよいつながり」を体感してみてはいかがだろう。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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