mixiはオワコンって誰が言った? “SNS疲れ”の時代に再ブームの可能性
日本においてSNSの黎明期に一大ブームを巻き起こしたサービス「mixi」。TwitterやInstagram、TikTokなど他サービスの隆盛によって、第一線からは後退したようにも見える。しかし、そんなmixiに今、Z世代が注目しているというアンケート結果が出た。2023年3月で19周年を迎える同サービスの歴史と今後を、運営会社に聞いた。
現在でこそ、多くの人が当たり前に使うSNS。世代によっては、その中でも「mixi」を最初に使ったという人も多いのではないだろうか。30代の筆者もまたその一人で、まさに00年代にmixiブームのただ中にいた。
mixi事業部部長・渡部喜正氏は、2004年にサービス開始したmixiが、当時の時代性の中で社会的な雰囲気を変化させた点についても言及する。
「mixiが始まった当初は日本だけではなく、世界的にもSNSというもの自体が少なかったので目新しかったですよね。あの頃は、一般のユーザーが誰でも投稿するにはハードルが高い雰囲気があり、ITに詳しい人がブログを書いたりしている時期でした。そういった中で、一般のユーザーが日記を書いて公開したり、趣味のコミュニティで好きなものについて話したりするという体験は、新鮮だったと思います」
確かに当時は、タレントや有名人などがブログを開設し、発信するマインドとフォームの両方を揃えられる人だけが、発信しているような時代。それがmixiの登場で、誰でも発信する雰囲気が出来上がっていった。
流行当時は、様々なシーンで「マイミクになろう」などという声が飛び交った。しかし昨今では、古さを揶揄するような冗談として、そのセリフが使われる場面も見かける。過去のもののように扱われる点について、運営側はどう感じているのかについても渡部氏に聞いた。
「『一気に伸びた時期』を流行と呼びますよね。その流行はどんなものでも落ち着く時期がきます。なので、流行と呼ばれなくなったことに対してはネガティブな意識はありません。むしろ、長く使ってくださっている方も多いので、私どもとしてはありがたいと感じています」
昨年暮れにmixiはユーザーアンケートを実施しているが、そこでも10年以上継続的に利用しているという回答も多かったという。そうした点からは、流行は終わったがスタンダードの一つになったとも言えるのではないだろうか。
それを裏付けるように、同アンケートでは「毎日利用する」との回答が約7割を占めている。
日本における元祖SNS「mixi」
mixiは過去のものになった?
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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