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“発明芸人”マシンガンズ西堀亮「お笑い頑張ってるやついねえ」。兼業コンビの現在地

発明学会のコンテストとは?

――発明学会のコンテストについて、詳しく聞かせてください。 西堀:発明品のコンテストって言うとすごく難しい響きですが、本当に軽い気持ちで応募できるものですよ。自分で試作品を作ってアイデアの詳細とアピールポイントを書いて送るだけ。あとは発明学会の人と、協賛の会社様が商品化できるかも……というアイデアに賞を贈るといった感じです。 ――発明品を考える際、どういうところから着想を得ているのですか。 西堀:僕の場合は……そうですね、深く考えずにアイデアを出しているところがあります。普段から綿密に考えて計算して、ということではなく、ちょっとした不満とか「こういうのがあればいいのに」といった考えをスマホにメモしておいて。  たとえば靴ブラシハンガー以降も発明展に応募している作品があって、「たるみテープ」と「洗えるキャップ」っていうんですね。たるみテープは文字通り、服の狙った場所にたるみを作るための製品。これは奥さんの「ここにたるみがあると可愛いのに」という不満がアイデアのきっかけでした。

手が届く範囲の「不満の実感」が発明のきっかけ

マシンガンズ

奨励賞を獲得したたるみテープ

西堀:「洗えるキャップ」は帽子のツバに取り付けることで汗汚れとかを引き受けてくれる製品。帽子って使う頻度の割に、洗うの面倒じゃないですか。しかも汚れやすいのは額の汗と接する一部だけなので、余計にシンドイ。特に汚れやすい箇所なんだからここだけ洗えたらいいのになあ、というのがアイデアの出発点です。小さな不満って普段から結構多いんですよね。ただ「そういうもんだから」と考えて納得していただけで。 ――身の回りから発想の種を集めているんですね。 西堀:世の中すごい頭の良い人たちが集まって考えた商品でも、不発の時だってありますから。僕はリサーチとかはしてなくて、あくまでも手に届く範囲の「不満の実感」から発想してますね。「不満の実感」からというのは、発明学会の会長の言葉なんですけどね。参考にしてます。
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なにかとカネがかかる…商品化の難しさ
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福岡出身の28歳。編集プロダクションで修行後に独立。編プロ時代の不摂生を反省し、健康的な生活を送るための情報探しに余念がない。Twitterのくすっと笑える話題を見つけると、つい反応してしまう。スポーツはルールを勉強するところが楽しいポイントだと思っている

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