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ビジネスホテルの困った宿泊客「有料ビデオの“声”が部屋からダダ漏れ」

何度も注意しても“鑑賞”をやめない

騒音「ほとんどの場合は一度伝えればやめてくださるため、こちらも困惑しました。しかも、ただ飲んで騒いでいるのではなく、ああいう映像の音声ですからね。ただし、今度はフロントから問題の部屋に内線をかけましたが、なかなか出てくれる気配がなくて。それでも中に居るのはわかっていますし、一度切ってすぐに改めて内線をかけると今度は出てくれましたが、声のトーンは低く明らかに不機嫌な様子でした」  ここでもドア越しだったが二度目なので最初のときよりも強めの口調で伝えることに。それでも「わかりました」と言ったので引き上げたが、今度は前回より短い5分後くらいに三度同じ男性から苦情の内線が入ったそうだ。  そこで中野さんは迷惑をかけたお詫びを伝えたうえで、違うフロアは部屋に移動してもらうことは可能かを提案。相手がこれを了承してくれたので新しいカードキーを持って伺い、改めて今回のことを謝罪したそうだ。

通報するべきか迷ったが…

「一応、せめてもの誠意としてたまたまツインルームが空いていたため、シングルルームからランクアップさせていただきました。こちらの方は隣室の男性には憤りを見せていましたが、ホテル側に対しては怒っていなかったのがせめてもの救いでした。むしろ、『ああいう客の対応もしなきゃいけないから大変ですね』と同情されてしまいました(苦笑)」  なお、この日はあまり混んでおらず、問題の部屋の逆隣は空室。そのため、ほかの部屋からの苦情は来なかったがこのまま放置しておくわけにもいかない。宿側のマニュアルによると、迷惑行為で再三の注意にも従わなかった場合、警察に通報するように決められていたが、「騒音でそこまでしていのか迷いはあった」と話す。  だが、男性を別フロアまで案内した後、確認のために問題の部屋の前に戻ると騒音はなくなり、普段通りの静かな館内に戻っていたという。
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犯人はごく普通のビジネスマンだった?
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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