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師匠が父だった元ガールズケイリン選手。現役時代の「微妙な親子関係」を語る

父の小言に思わず「ムカッ!」っとすることも

岡崎さん

現役時代、街道練習に取り組む岡崎さん

 バレーボールから競輪へ転向し、2015年にデビューした岡崎さん。父親が師匠となり練習に励む毎日だったが、親と娘ならではの微妙な関係性について思い悩むことも多かったという。 ——選手になる前とデビューした後で、親娘の関係性になにか変化はありましたか?   岡崎:バレーボールをやっていた高校時代は、母が口うるさくて、父は応援してくれる。そんな関係性だったのですが、デビューしてからは父が毎日口うるさくて……。師匠だから当たり前なんですけどね。いろいろ言われて「ぐぬぬぬぬーっ!」って思いつつも、言われていることは正しいから言い返せないし。私も言うことを聞かないわけじゃないんですよ(笑)。でも、やっぱりどこかで反抗心みたいなものがあるようで常にモヤモヤしていました。

親子師弟が重要となるのはON・OFFの切り替え!?

   今年1月、日本競輪選手養成所の一般入所試験で男女合わせて91名が合格した。この中には縁故関係者(引退含む)も多く、もしかしたら岡崎さんのように、現役で活躍している父親が師匠となる女子選手が登場する可能性も十分考えらえる。 ——父親が師匠の女子選手にアドバイスするとしたら? 岡崎:「師匠の言うことは素直に聞いておいた方がいい」ですかね(笑)。自分でもよくわからないんですけど、他の人に言われたらすんなり受け入れられることでも、父に言われるとなぜか腹が立つことがあるんです。特に自分の中では理解していることを改めて言われると「はっ?(怒)」って思っちゃったりして。だからとりあえずは大人しく聞いて、どうにも我慢できなくなったら、ちょっと離れて他のガールズがいるところに行って練習するのも手だと思います。  あと私の場合、実家で父と一緒に暮らしていて、そこから練習に行っていたので、ON・OFFの切り替えが上手くできなかったのかもしれませんね。練習を終えて家に帰ってきても常に師匠と一緒な感じがして、気持ち的に完全に休まらないというか……。なので、その境界線をしっかりと作った方がいいと思います。
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親子同時で斡旋されていたときの心情は
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