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師匠が父だった元ガールズケイリン選手。現役時代の「微妙な親子関係」を語る

娘との同時斡旋は気が気でない?

岡崎さん

岡崎さんは競輪選手を2017年に引退した

 親子の競輪選手となると、同じ開催に斡旋されることもある。そんなとき、本人たちの心理状況はどのようなものなのだろうか? またファンとしては、それが車券的に狙い目となるのかも気になるところだが……。   ——ちなみに、親子で開催が同じだった場合、選手としてはいつも以上に気合が入ったりするものですか? 岡崎:私、一度だけお父さんと同じ斡旋がきたことがあったのですが、その直前に私が落車して鎖骨を折って……。幻の同時斡旋になってしまいました(笑)。でも、私が選手になる前に、父が山原さくらさんのお父さんと話す機会があったらしく「娘のレースは自分が走る以上に緊張する」という話になったそうです。自分のレースに集中できなくなるから、できれば同じ斡旋は避けたいと思っていたんじゃないですかね。   ——息子、娘に限らず「親子」で同じ開催があった場合、車券的には狙い目となるか否かの二択ならズバリ、どちらだと思います?   岡崎:その質問は難しすぎますね(笑)。でも、娘と走るパパより、息子と走るパパの方が、なんとなく狙えそうじゃないですか? ガールズを走る娘のパパは、ずっとソワソワしてそうだし(笑)。自分のレースがガールズの前か後かでも変わってきそうですね。娘が事故も失格もなく1着を取ったあとだったら、自分もレースに集中できて力を発揮できたりするとか? ありそうですよね。

人間模様が多分に影響する競輪では親子レーサーも見どころ

 岡崎さんいわく「お父さんが競輪選手だったから自宅に練習環境が整っていたので、自転車未経験の私でも始めやすかったのは大きかったですね」とのこと。親子レーサーとしてのメリット、デメリットはさまざまだが、今後登場する二世選手たちには、メリットだけを最大限に活かして高みを目指し、これまで以上に白熱したレースを繰り広げファンを楽しませてもらいたい。 取材・文/サ行桜井
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai
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