レストランの元従業員が明かす「本音では“ありがた迷惑”な客の行動」――迷惑客トップ10
客による迷惑行為が世間を騒がせている。そこで日刊SPA!では反響の大きかった困った客の記事トップ10を発表。店員が本音を語る迷惑客の数々から、惜しくもトップ10入りできなかった次点はこちら!(集計期間は2018年4月~2022年12月まで。初公開日2022年9月7日 記事は当時の状況です)
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飲食店で働く従業員たちは、客の入店対応、料理のオーダーから提供まで、さまざまな業務を同時にこなさなければならない。そんななかで、客の何気ない行動が、じつは「歓迎されていない」場合もあるという。
著名人や政治家なども利用する、いわゆる高級レストラン。高くて5万円ほどのコースが用意されている、そんなミシュラン1つ星を獲得しているフレンチレストランで働いていた鈴木恵梨香さん(仮名・30代)。
高級レストランに慣れていない人ほど、気をつけてほしいことがあったという。
「“一度はこのレストランで食事をしてみたい”と憧れて来ていただけるお客様も少なくありません。緊張しながら料理を楽しんでいるのですが、体調が悪くなっても無理して召し上がる人がいます」
そして、月に何人もの客が嘔吐してしまうそうだ。いったい、なぜなのか?
「フレンチのコースの特性上、少量ずつ料理を提供するのですが、バターなどを使用した味付けが多い。ついついパンを何回もおかわりしたり、料理に合ったワインなどをたくさん飲んでしまったりするので、気づいたら意外とお腹がいっぱいになっているんです」
メインの料理を食べるころには、胸やけで気分を悪くする客もいる。その結果、トイレで嘔吐してしまうというのだが……。
「お客様が嘔吐されること自体は仕方がないと思いますし、仕事として割り切れます。問題なのは、ご自身で清掃をし、内緒にされることに困っていました」
トイレを拭くだけでは臭いは取れないため、すぐに他の客から「トイレがくさい」とクレームが入るそうだ。
「お客様にとっては恥ずかしいだろうし、迷惑をかけたくないとの思いからなのでしょうけど、正直、“ありがた迷惑”です」
「体調が悪くなるまで無理して食べないでほしい」
メインの料理が届いたころにはお腹いっぱいに……
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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