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NHKのど自慢の“改悪”に不評の嵐。「付き合いで仕方なく行ったカラオケ」を見ているよう

①生楽器の弾き語り

弾き語り まず、生楽器の弾き語りをする出場者も出してみる。楽器のセッティングにお金や手間がかかるのだとしても、ギターやキーボードだけならなんとかなりそうなもの。  以前ののど自慢でもときどき楽器持参の出演者がいましたが、記憶するかぎりバンドの伴奏なしのパフォーマンスはありませんでした。とすると、いまこそ実力を披露したい素人にとっては大チャンス。  “音楽を楽しむ”ことの意味でも、リラックスした人たちと真剣に取り組む人たちとで広がりを感じられるはずです。

②ジャンルの多様化

 もうひとつは、ジャンルの多様化。リニューアル初回ではビリー・ジョエルの「ピアノマン」を歌うアメリカ人が出演していました。  このようにアメリカやイギリスの洋楽はもちろんのこと、ヨーロッパ各国のヒット曲とか、南米、中南米、アジア、アフリカ、中近東。日本で暮らす色んな国の人たちに歌ってもらったら楽しそうです。  これこそ演奏を覚える必要のないカラオケの利点を生かせるのではないでしょうか。
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アカペラでリアルガチの「のど自慢」
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音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4

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