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新聞、雑誌、マンガ……バブル期のメディアに見る[就活狂騒曲]

新聞、雑誌、マンガ……当時のメディアに見る[就活狂騒曲]  バブル時代の就活天国ぶりは、当時の新聞、雑誌の記事を見てもすさまじい。説明会で目をつけた学生を「会員制クラブでいい気持ちにし、酔った勢いでキャバレー、ソープランドとはしごさせ(略)”ウン”と言うまで呼び出して、何回も繰り返し、そのたびに交通費5千円と手土産(7千円相当)を渡す」(『週刊宝石』’90年11月1日号)会社があるかと思えば、内定者を豪華バスで10日間の九州旅行に連れ出し「車内では、美人コンパニオンがタッチこそないが、至れり尽くせりのサービス」(同)、「内定者に250万円から300万円程度の新車をポンとあげちゃう」(『女性自身』’90年8月14日号)なんて会社も出てくる始末。  大手に対抗すべく中小企業が合同で船上セミナーを開いた例も。「内容は人気作家の椎名誠さんの講演や社長を囲んだ小グループの討論会、最後に子牛1頭が抽選で当たるパーティーを開き、船内でビールは飲み放題の大宴会を、といった趣向」(『朝日新聞』’86年7月15日付朝刊)。って、子牛1頭当たっても困るけど……。  ’88年には「拘束110番」なるものも登場。約1か月で400件を超える相談があり、某外資系金融では「8月中旬から1カ月間、香港に行きっぱなし」(『AERA』’88年9月13日号)の拘束旅行を企画していたというからすごい。  こうなると学生も調子に乗ってくる。当時の人気マンガ『なぜか笑介』では、面接のため上京した地方大学の学生が会社の用意した高級ホテルに友達を呼んでドンチャン騒ぎしたあげく、それを諫めた主人公に「たかが一晩騒いだぐらいで先輩面されちゃかないませんよ」と言い放つ場面が。しかも上司が「ここは多少のことには目をつむろう」って甘やかしすぎだろ! 内定辞退も当たり前で、’91年掲載の『気まぐれコンセプト』では、カブト自動車の内定を蹴った学生たちの”上から目線”のセリフを聞かされた同社の部長が切歯扼腕するシーンが。ホントにとんでもない時代だったのね……。 ― 学生を接待漬けに![バブル就活]バカ回顧録【10】 ―
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