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「自分が成長できる仕事と騙され…」新入社員の後悔、なぜブラック企業をすぐ辞めなかったのか――大反響・驚きの新入社員トップ10

“やりがい搾取”のブラック企業

若いビジネスマン「1年近く経ってから、いつものように食事に誘ったのですが『お金がない』と言うんです。奢ることを約束し、連れて行ったのですが……」  久しぶりに会ったSは、明らかに満身創痍だった。 「S曰く、『自己投資』という名目で残業をかなりさせられていたようで。当然、残業代も出ていませんでした。また、研修にも数多く参加させられ、全て自腹だったそうです」  研修費は平均5万円。多い時には10万円かかることもあった。Sは金欠でほぼ毎日カップラーメンを食べていたという。 「この食事会をきっかけにSもさすがにヤバいと思ったらしく、退職を決意したそうです。まさに、ブラック企業の典型的な“やりがい搾取”ですから」

野心の強い新入社員が「トップになれない」と悟って転職

 持田明美さん(仮名・30代)は、都内の携帯ショップに勤務していた頃に出会った同期のNについて話してくれた。 「四大卒業後、1年を経て入社したN。とにかく『トップに立ちたい』という野心溢れる熱い性格の男でした。何事にも一生懸命で学ぶ姿勢があり、上司、先輩、同期にも『教えてください』と声をかけているほどでした」  前職で接客業の経験がある持田さんにも「きれいな“いらっしゃいませ”を教えてほしい」と言っていたそうだ。
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営業熱心が裏目に! クレームになることも…
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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