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個人飲食店を悩ます“メーワクな一見客”の実態。メニューにない商品を注文、断ると激怒…

フォロワー数をたてにタダ食いを試みたインスタグラマー

焼き鳥屋イメージ 動画や写真を撮るだけならまだしも、押し売りのように振る舞うヤカラもいるようだ。都内で串焼き店を営むBさんは、こんな困った客の話をしてくれた。 「一見で入ってきた客なんだけど、やけにいろいろ話しかけてきたんだよ。その日は口開けからたいして忙しくなかったから相手してたんだ。その流れでさ、一杯奢らせてくれなんて言ってきたもんだから、こっちも嬉しくなるじゃない。  そしたら自分はインスタでフォロワーが何万人だかいて写真を載せた店はすごく客が来るって言い始めたんだよ。見た感じは普通の人だったから、すごいですね〜なんて言ってたら、紹介するからタダにしてくれって。バカにしてんのかってね。奢ってくれた分のカネは返して、撮った写真は絶対に載せないでほしいし二度と来るなって言って追い返した」  これではまるで押し売りである。言わぬが花。「あんなこと言わなきゃ、こっちもサービスしてやったのに」とはBさん。

メニューにないトッピングを無茶振り

「お客さまは神様です」を自認する横柄な客も、店にとっては迷惑な存在だ。カネさえ払えばワガママもなんとかなると思う客は意外と多いのだとか。都内の私鉄沿線で洋食屋を営むCさんは客からの無茶振りに呆れ顔だ。 「メニューにないものを注文してくる人ってたまにいるんですが、あれは本当に困る。なんで注文できると思うんでしょうかね。しかも『できますか?』って聞かれるならまだしも、唐突に注文してきたから、『あれ? ウチ、こんなメニューあったっけ?』って混乱したこともありましたね。しかも、そういうことする人って、何でかしんないですけど横柄なんですよ」
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メニューにないトッピングを断ると激怒され…
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グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

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